ペナン州とペラ州、40年間の浄水供給協定に調印
2026年7月15日、ペナン州水道公社(PBAPP: Penang Water Supply Corporation)とペラ州の水インフラ会社Prasarana Air dan Irigasi Perak Sdn Bhd(PAIP Perak)が、バルク水供給協定(BWSA: Bulk Water Supply Agreement)に調印しました。ペナン州のチョウ・コンヨウ首席大臣(CM)は、この協定を「1973年のスンガイ・ムダ水利計画の稼働以来、ペナン州の水供給史上最も重要な水協定」と評しています。
協定の内容
- ●供給期間: 2032年〜2072年の40年間
- ●供給量: 最低1日3億リットル(300 MLD)、将来的に最大1日5億リットル(500 MLD)まで拡大可能
- ●年間キャパシティ料金: RM2億1,000万(RM210 million)
- ●浄水料金: 1立方メートル(1,000リットル)あたりRM1.70(3年ごとに見直し)
- ●協定期間全体の推定総額: 約RM246億(RM24.6 billion)
- ●インフラ整備費(CAPEX): 約RM84億はペラ州側(PAIP Perak)が負担し、ペナン州側(PBAPP)は新規インフラへの設備投資を負担しない仕組み
ペラ州内には、この協定に基づく新たな浄水処理施設(処理能力500 MLD)と関連インフラが新設される予定です。
なぜ必要なのか — ペナンの水需要の伸び
ペナン州の水消費量は2025年時点で1日865MLDに達しており、2032年には1日1,162MLD以上まで増加すると見込まれています。チョウCMは、ペナン州は面積が小さく州内で新たに開発できる主要な原水資源がすでに乏しいと説明しており、既存のスンガイ・ムダ水源を補完する「第二の水源」として、特にセベランペライ・スラタン(南部)とセベランペライ・トゥンガ(中部)地域への供給強化を目的としているとされています。
在住日本人にとっての意味
ペナンはジョージタウンやバトゥフェリンギ周辺を中心に、MM2Hビザ利用者を含む日本人在住者・退職移住者が一定数暮らしているエリアです。今回の協定は今後の人口増加や産業発展を見据えた長期的な水供給の安全保障が目的であり、即座に水道料金や供給体制が変わるものではありませんが、浄水料金(RM1.70/㎥)は3年ごとに見直される仕組みになっているため、将来的な州内の水インフラコスト動向を見るうえで注目材料になります。ペナン州内・セベランペライ地域に在住、または移住を検討している方は、今後の関連報道もあわせて確認しておくとよいでしょう。
参考: Malay Mail(2026年7月15日、記者Opalyn Mok署名)、Free Malaysia Today(2026年7月15日、Bernama配信)、The Star(2026年7月15日、「RM24.6bil」水供給契約総額報道)。情報は2026年7月16日時点。