MAHA 2026とは

マレーシア農業・食糧安全保障省が主催する国内最大級の農業・園芸・アグロツーリズム展示会「MAHA」(Malaysia Agriculture, Horticulture and Agrotourism Exhibition) の2026年版が、2026年8月28日から9月6日までの10日間、セランゴール州セリ・ケンバンガンの「マレーシア農業博覧会公園セルダン(MAEPS)」で開催される。2年に一度開催される国内最大級の農業イベントで、2024年版は目標来場者300万人を大きく超える550万人が来場し、直接販売額はRM4,850万に達した。

開催概要

  • 会期: 2026年8月28日(金)〜9月6日(日)の10日間
  • 会場: MAEPS(マレーシア農業博覧会公園セルダン)、セランゴール州セリ・ケンバンガン
  • 営業時間: 毎日10:00〜22:00(MAHA公式サイトによる)
  • 入場料: 無料(MAHA公式サイトによる)
  • テーマ: "Value Creation for Food Security"(食料安全保障のための価値創造)
  • 主催: マレーシア農業・食糧安全保障省

農業・食糧安全保障相のDatuk Seri Mohamad Sabu氏は、New Straits Timesの取材に対し「食料安全保障は生産だけの話ではなく、技術、イノベーション、価値創造、起業家精神、投資、市場までを含む」と述べ、今回のテーマの狙いを説明した。同氏によれば、開幕に向けた準備はNew Straits Timesが報じた8月20日時点で約8割完了しているという。

数字で見るMAHA 2026

主催者が掲げる目標は次の通り:

  • 来場者数: 400万人
  • 出展者数: 国内外2,000社超
  • 直接販売額: RM5,800万
  • 投資・貿易の潜在額: RM80億
  • 農産食品分野の仕事・機会に触れる若者の数: 約80万人

マレーシアの2024年農業国勢調査では、農業従事者の45%が60歳以上である一方、15〜30歳はわずか3%にとどまることが分かっており、Mohamad氏はこの世代交代の遅れへの危機感を語り、MAHAを若年層に農業分野への関心を持たせる重要な機会と位置づけている。

会場内にはマレーシア漁業局による水産特設会場も設けられ、国内の水産関連企業など約30社が出展。マグロの解体ショーと試食が目玉企画となる。この水産特設会場単体では来場者40万人、売上・取引額RM30万を目指しているという(全体の400万人・RM5,800万とは別の、水産特設会場に限った目標値)。

会場のみどころ

  • インターナショナル・カントリー・パビリオン、Exporter's Club、Agrotech、Agro Masterclass and Competition、機械化展示、Kingdom of Agrofood、Food Truck Fiesta、各州のパビリオンなど
  • 花卉・野菜・ハーブ、ハリナシバチ養蜂、水産、稲作、パイナップル、スマート農業といった生産現場の展示エリア
  • 水上マーケット、伝統的な遊び、伝統行事「Rewang Warisan」、ステージ企画「Rhythm of the Farmers」など
  • 夜間の光・レーザー・ドローンショー

輸出振興の枠組み「Maha Go Global」には、米国・日本・韓国・中国・ロシア・ブラジル・オランダ・パレスチナなど14カ国の海外パビリオンが参加し、卸売業者・ディストリビューター・小売業者を含む40の海外バイヤーを迎える予定だ。

MAHA 2026の会場では独立記念日前夜祭「Ambang Merdeka」も開催され、ドローンショーや花火が予定されている。あわせて農業・食糧安全保障省は、独立記念日(ナショナルデー)のパレードに省の代表者約100人と、農業・食料安全保障をテーマにした山車、最新の農業機械を送り出す。

MAHA公式サイトによると、会場は「Agriculture & Crops」「Horticulture & Floriculture」「Fisheries & Aquaculture」「Livestock & Pets」「Agrotourism」の5ゾーンに分かれ、開幕式・農産物コンクール・フォーラム・スマート農業の実演・ナイトマーケット・クロージングコンサートなどが日替わりで行われる。

在住日本人が楽しめるポイント

  • 入場無料で、広大な会場を1日かけて回れる家族向けイベント。子ども連れでも農業・畜産・水産の展示を楽しめる規模感
  • 産地直送の野菜・果物・水産物が会場内で直接購入できる
  • 夜間の光・レーザー・ドローンショーは涼しくなる夕方以降の来場者にもおすすめ
  • 輸出振興枠「Maha Go Global」には日本を含む14カ国の海外パビリオンが参加予定で、日本関連の展示にも注目したい

アクセス

会場のMAEPSはセランゴール州セリ・ケンバンガンにある。The Starによると、UPM(MRT)駅・Serdang(KTM)駅・Putrajaya Sentral駅の3駅から会場までの無料シャトルバスが運行される。場内には6,300台超の駐車場があり、満車時はMARDIおよびマレーシア・プトラ大学(UPM)の臨時駐車場も利用できる。10日間で400万人の来場を見込む大規模イベントのため、鉄道と無料シャトルバスを組み合わせた移動が確実だ。

背景: マレーシアの食料安全保障政策

MAHAはマレーシア政府が食料自給率向上・農業の高付加価値化を掲げる中で位置づけられる旗艦イベントで、テーマにも「食料安全保障」が明記されている。前回2024年大会からの継続として、単なる農業見本市にとどまらず、投資誘致・輸出振興・若年層の就農促進までを狙う総合イベントへと拡大している点が今回の特徴といえる。


参考: BERNAMA「MAHA 2026 Set For Aug 28-Sept 6 At MAEPS, Says Mohamad」(2025年12月3日・プレローンチ式典)、New Straits Times「Maha back with RM8b trade potential」(2026年8月20日)、The Star「Maha 2026 returns to elevate Malaysia's food security on a global stage」(2026年8月13日)、asia infonet「農業展示会「MAHA」に水産特設会場、40万人の来場目指す」(2026年8月24日)、MAHA 2026公式サイト(mahaofficial.com.my)。情報時点: 2026年8月25日。