クローゼットを開けたら、服がなんとなく湿っぽい。暮らし始めたばかりのあなたには、戸惑うことのひとつかもしれません。
まずは湿度を測り、乾いた衣類を詰め込まずに収納するところからでOKです。
この記事では、クアラルンプール(KL)のコンドミニアムで衣類と収納を守るために、日常で確認したい5つのポイントをまとめます。
そもそも、部屋と収納の湿気は同じ?
マレーシアは熱帯性気候ですが、室内の湿気の状態は、部屋の向きや風通し、冷房の使い方などで変わります。「マレーシアだから仕方ない」と片づけず、自分の住まいの状態を見ていきましょう。
また、部屋が快適でも、閉め切った収納の奥まで同じ状態とは限りません。マレーシアのカビ対策は、部屋全体と衣類をしまう場所を分けて確認するのが出発点です。
衣類と収納を守るには?5つの確認
1. 湿度計で、部屋と収納の状態を確かめる
体感だけで判断せず、まずは温度も確認できる湿度計を用意しましょう。直射日光やエアコンの風が直接当たる場所を避け、製品の説明に沿って設置します。収納内も測れると、部屋との差をつかみやすくなります。
湿度は一般的な目安として50〜60%程度を参考にできますが、この範囲ならカビが生えないという保証ではありません。数字だけで安心せず、衣類や収納の湿り、壁の結露、湿ったにおいも確認してください。
測定場所を変えたときは、説明書にある測定に必要な時間を確認し、表示が安定してから読み取ります。朝と夜、雨の日、冷房の使用前後など、温度と湿度に加えて条件も記録すると、変化を比べやすくなります。
2. 衣類は乾いてから、隙間を残してしまう
洗濯物は、厚い縫い目やポケットまで乾いているか確認してから収納します。一度着た服も、汗や湿り気が残ったまま、ほかの衣類に密着させないようにしましょう。
- ●ハンガー同士に隙間をつくり、服を押し込まない
- ●収納ケースは内側も乾いているか確認する
- ●バッグや靴は、手入れして十分に乾かしてからしまう
- ●外壁側の収納や家具の背面は、無理なく見える範囲で湿りや変色を確認する
収納量が多いときは、まず一段だけ整理して様子を見る方法でも構いません。圧縮袋や密閉ケースも、湿ったものを入れたままでは対策になりにくいため、乾燥の確認を先にしましょう。
3. 換気と除湿は、目的を分けて使う
換気は空気を入れ替えること、除湿は空気中の水分を減らすことです。外の空気が湿っていると、窓を開け続けても室内の湿気対策になるとは限りません。
湿度計に表示される相対湿度は、温度によっても変わります。換気直後に数字が下がっただけで「水分が減った」と判断せず、温度と湿度を一緒に確認しましょう。
- 1備え付けの換気設備は住まいの使用案内に従って使う。窓を開ける場合は、雨の吹き込みや屋外の空気の状態を確認する
- 2換気の前後で、同じ場所の温度と湿度を、表示が安定してから記録する。数値の変化だけで換気の要否を決めない
- 3湿気が気になる場合は、窓を閉めて除湿機やエアコンの除湿機能を説明書に沿って使う。運転後も温度、湿度、収納や壁の湿りを確認する
エアコンの除湿の動きは機種によって異なります。室温が下がりすぎる場合は設定や使用時間を調整してください。除湿機は説明書に沿って置き、タンクの排水と手入れも忘れずに。
4. 除湿用品は、使う場所に合うものを選ぶ
購入先の候補は、スーパーやホームセンター、生活雑貨店などです。売り場や在庫は店舗によって異なるため、「moisture absorber(吸湿剤)」や「dehumidifier(除湿機)」の表記を手がかりに確認してみてください。
収納用の吸湿剤は狭い場所の補助、電動の除湿機は部屋の湿度管理、というように用途を分けて考えると選びやすくなります。漏水や壁の湿りが疑われる場合は、吸湿剤を増やすだけで済ませず、原因の確認を相談しましょう。
- ●吸湿剤:対応する収納の広さ、交換の目安、液漏れへの注意を確認する
- ●除湿機:対応面積、タンク容量、排水方法、運転音を確認する
- ●設置場所:製品ごとの注意事項を守り、子どもやペットの接触、転倒、衣類への液漏れを避けられる場所を選ぶ
日常の買い物先を探すときは、マレーシア生活情報局のショッピング一覧も参考になります。除湿用品の取り扱いは、各店舗で確認してください。
5. カビや壁の湿りは、記録して相談する
カビらしい斑点を見つけたら、場所と日付が分かる写真を撮り、衣類と壁のどちらに出ているか確認します。衣類はほかのものと分け、洗濯表示に沿って扱いましょう。革製品など判断が難しいものや、洗っても斑点やにおいが残るものは、クリーニング店へ対応できるか相談してください。
壁や天井が湿っている、雨のあとに広がる、拭いても繰り返す場合は、漏水などの確認が必要なこともあります。賃貸ならオーナーや仲介担当者、建物側の確認は管理事務所へ、写真と状況を添えて相談してください。
初心者がつまずくポイントは?
「においが消えたから大丈夫」「除湿用品を増やせばよい」と判断しがちですが、湿りの原因が残っていないかも確認したいところです。複数の場所に広がっている場合や原因が分からない場合は、無理に自分で処理せず、管理側に点検や清掃の相談先を確認しましょう。
清掃用品を使う場合は、衣類や壁材に使えるかを表示で確認し、異なる洗剤を混ぜないでください。大きな家具を動かす作業や、賃貸の壁の塗り直しも、先に管理側へ相談すると進めやすくなります。
まとめ
- ●温度と湿度を部屋・収納それぞれで確認し、衣類は乾かして隙間を残す
- ●換気と除湿の目的を分け、湿度の数字だけで判断しない
- ●カビや湿りが繰り返すときは、写真を添えて管理側へ相談する
まずは今日、クローゼットの奥の湿りやにおいを確認するところから始めてみてください。
住まい選びなど、マレーシアで暮らし始める準備の情報を知りたい方は、公式LINEもご活用ください。
この記事はnote「クアラルンプールくらし便り」でも公開しています。
