「クアラルンプールで夫婦2人、毎月いくら用意すればいい?」。これから来るあなたにとって、家賃だけでは見えない暮らしの総額が気になりますよね。
まずは、家賃・食費・光熱通信費・交通費・日用品費の5つに分けて考えればOK。この記事では、生活条件をそろえた仮予算から、自分たちの月額を組む方法を紹介します。
今回、5費目に仮の金額を置くと、夫婦2人で月RM3,900〜7,050(約15.6万〜28.2万円)になります。現地の確認済み相場や推奨予算ではなく、計算方法を示すための試算です。医療・保険などの支出や初期費用は含みません。
そもそも「夫婦2人の生活費」はどこまで含む?
クアラルンプール(KL)の生活費を比べるときは、金額と一緒に生活条件を見ましょう。家賃込みか、車を持つか、日本食の外食が多いかで、必要な予算は変わります。
- ●大人2人・子どもなしで暮らす
- ●長期契約の家具付きコンドミニアムを借りる
- ●自炊を中心に、ときどき外食する
- ●車は持たず、公共交通と配車サービスを使う
コンドミニアムは、共用設備のある集合住宅です。今回は上の条件で、毎月繰り返し出る5費目だけを計算します。短期滞在の宿泊費や、渡航直後のまとまった支出は別枠です。
金額は2026年10月作成の仮置きで、同月の募集賃料や店頭価格を実測したものではありません。円換算は「1RM≈40円前後(変動あり)」を目安に計算しています。基準レートの確認日は2026年7月29日です。現在の為替や物価は、契約・購入前に確認してください。
月額予算を組む手順|5つの費目を埋めよう
メモや表計算に5費目を書き、すべて「2人分・1か月分」の金額でそろえましょう。以下の仮置きを出発点に、確認できた募集条件や料金へ置き換えていきます。
1. 家賃|RM2,000〜3,500を仮置き
日本円では約8万〜14万円。これは物件探しを始めるための予算枠です。希望する広さやエリアによっては、この範囲に収まる物件が見つからないこともあります。
家賃は物件・契約期間・家具の有無などで異なります。候補の募集条件を見つけたら、月額家賃を記入しましょう。光熱費やインターネット代が含まれるかも確認し、含まれる費用は別の費目に重ねて計上しないようにします。
買い物先や移動先との距離も、家賃と一緒に考えたいところ。マレーシア生活情報局のエリアガイドでは、地域ごとの特徴をまとめています。
2. 食費|RM1,200〜2,000を仮置き
日本円では約4.8万〜8万円。2人分の食材と外食を合わせた予算枠です。日本の食材、カフェ、飲酒、宅配をどのくらい取り入れるかで調整してください。
先に「月に何回外食したいか」を決め、利用したい店のメニューや食材価格で見積もりましょう。自炊用の買い物を週単位で考えるなら、「2人分の週の買い物予算×52÷12」で月平均に換算できます。そこに「2人分の外食1回の予算×月の外食回数」を足します。
カフェや飲酒、宅配も別に数えて加えましょう。宅配は料理代に配送料などを含め、同じ支出を外食費にも重ねて入れないようにします。
3. 光熱通信費|RM350〜650を仮置き
日本円では約1.4万〜2.6万円。電気・水道、2人分の携帯電話、自宅のインターネットをまとめた予算枠です。料金プランと使い方によって異なります。
エアコンを使う時間や在宅時間も予算に影響します。内見時には過去の請求額を確認できるか尋ねましょう。過去の額は参考にし、自分たちの使い方に合わせて調整します。
通信費は「1人目の携帯月額+2人目の携帯月額+自宅インターネット月額」で計算し、家賃に含まれるものを除いて加えます。契約時だけ発生する支払いは初期費用に分けましょう。
4. 交通費|RM200〜600を仮置き
日本円では約0.8万〜2.4万円。車を所有せず、電車などの公共交通と、アプリで車を呼ぶ配車サービスを使う想定です。毎日の通勤がある場合は、実際の経路で計算してください。
公共交通は、各人の「往復運賃×月の利用日数」を計算して足します。配車は、よく使う区間の片道料金と月の利用回数で見積もり、往路と復路をそれぞれ数えます。2人が同じ車に乗る場合は、その乗車の料金を1回分として計上しましょう。
配車料金は時間帯や需要などで変わります。利用予定に近い時間帯の表示料金を確認すると、見積もりの参考になります。家賃が希望内でも、移動費を足すと予算が膨らむ場合があります。
5. 日用品費|RM150〜300を仮置き
日本円では約0.6万〜1.2万円。洗剤、トイレットペーパー、シャンプーなど、日常的に買い足すものの予算枠です。使い慣れた輸入品を選ぶ場合は、購入先の価格に合わせて調整しましょう。
買う品目と価格、使い切るまでの月数を書き出します。例えば2か月で使うものなら、購入価格の半分を月平均の予算に入れます。食材と日用品を同じ店で買う場合も、費目を分けて集計しましょう。
寝具や調理器具など、到着時にまとめて買うものは初期費用へ。毎月使う消耗品と分けると、暮らしが落ち着いた後の支出が見えやすくなります。
初心者がつまずくポイント|合計だけで判断しない
5費目の下限を足すとRM3,900、上限を足すとRM7,050です。ただし、すべてを下限でそろえられるとは限りません。この範囲を実際の生活費の下限・上限として使わず、希望条件を満たす価格を確認して置き換えてください。
例えば家賃RM2,500、食費RM1,500、光熱通信費RM500、交通費RM400、日用品費RM200なら、5費目の合計はRM5,100(約20.4万円)。さらに仮に予備費をRM500置く場合、この小計はRM5,600(約22.4万円)になります。これも計算例で、十分な額を保証するものではありません。
- ●医療・保険、趣味、旅行、一時帰国などは、この5費目とは別に見積もり、必要な月額へ加える
- ●敷金・契約時の支払い・渡航費・生活用品の購入費は、初期費用として分ける
- ●車を持つ場合や短期契約で住む場合は、今回の条件から予算を組み直す
暮らし始めたばかりのあなたは、最初の1か月の支出を5費目に分けて記録してみてください。翌月からは、実際の請求額や買い物額を使って調整できます。数か月おきに払う費用も、月平均に直して予算に加えましょう。
まとめ|自分たちの月額をつくる3つのポイント
- ●夫婦2人の生活条件をそろえ、5費目を2人分・1か月分で計算する
- ●仮予算は、物件の募集条件や実際の料金で置き換える
- ●初期費用を分け、医療・保険などの別枠の支出を加え、円換算の為替も確認する
まずは希望する住まいの月額家賃を1つ書き出してみましょう。そこから食事や移動の予定を足していくと、自分たちの条件に合う予算を具体化できます。
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この記事はnote「クアラルンプールくらし便り」でも公開しています。
