「マレーシアに着いたら、水道水をそのまま飲んでいいの?」。暮らし始めたばかりのあなたにとって、毎日の飲み水は早めに決めておきたいことですよね。

まずは飲用として販売されている未開封の市販水を用意し、住まいの給水設備を確認するところからでOKです。マレーシアの水道水を一律に「飲める・飲めない」と決めず、実際に使う蛇口までの状況を確かめましょう。飲用に適していると判断できる情報が確認できない間は、市販の飲料水を使ってください。

この記事では、クアラルンプール(KL)で飲み水を用意するときの手順を、建物の設備・市販の水・浄水器の順に整理します。

そもそも水道水の飲用可否は、何を確認するの?

確認したいのは、水道事業者が案内する供給水の情報と、住んでいる建物の給水・貯水設備の両方です。「地域の水についての説明」と「自宅の蛇口の水についての説明」を分けると、質問する相手がわかりやすくなります。

コンドミニアムなら、管理事務所に貯水タンクの有無や清掃・点検の状況を聞いてみましょう。室内の配管や備え付け浄水器については、オーナーにも確認を。見た目が透明で、においが気にならないことだけでは、飲用に適しているかは判断できません。

飲み水を用意する3つの手順

  • 1到着直後に使う市販の飲料水を用意する。
  • 2管理事務所とオーナーに、給水設備と飲用について確認する。
  • 3浄水器を使うなら、対応範囲と維持費を確認して選ぶ。

1.最初は市販の水で、確認する時間をつくる

引っ越し当日から設備の確認を終える必要はありません。まずは飲用表示のあるボトル水を購入し、キャップの封が破れていないか、容器に傷みがないかを確認してください。保管方法はラベルに従い、開封後は飲み口や注ぎ口も清潔に扱いましょう。

「マレーシアのミネラルウォーター」を探していても、売り場では商品名だけで決めず、ラベルの水の種類や処理方法を見て選ぶと比較しやすくなります。大きい容器を選ぶ前に、持ち運べる重さと置き場所も確認しておくと、買い足しの負担を考えやすいです。

値段は容量をそろえてRMで比較しましょう。円換算する場合は、1RM≈40円前後を目安にできますが、為替や販売価格は変動します。

近所で水を買う場所を探すときは、マレーシア生活情報局のショッピング一覧も買い物先の候補探しに使えます。商品の在庫や配達の可否は、各店舗で確認してください。

ショッピング

2.建物の管理事務所には、具体的に聞く

「この水は飲めますか?」だけで終わらせず、設備と管理状況を一緒に聞くのがポイントです。次の内容をメモしておくと、説明を受けたあとに整理しやすくなります。

  • ●部屋への給水は貯水タンクを経由するか。
  • ●タンクの清掃・点検はいつ行われ、記録を確認できるか。
  • ●最近、断水や配管工事、水の濁りについて案内が出ていないか。
  • ●蛇口の水をそのまま飲むことについて、どのような案内や確認資料があるか。
  • ●この建物に供給する水道事業者名と、公式サイトのURLは何か。

確認した水道事業者の公式サイトで、住んでいる地域の供給状況や飲用に関する注意、断水後の対応を確認しましょう。対象地域や案内の意味がわからない場合は、管理事務所や水道事業者に問い合わせてください。

タンクの清掃記録があることや、管理側から「飲める」と言われたことだけで、蛇口の水の飲用可否が確定するわけではありません。供給水の情報が室内の配管を通った水にも当てはまるのか、説明や資料がどこまでを対象にしているのかも確認を。自宅の蛇口の水を飲用に使えるか判断できない間は、そのまま飲まず、市販の飲料水を使ってください。

3.浄水器は「何に対応するか」で選ぶ

マレーシアで浄水器を検討するときは、「付ければ飲める」と考えず、製品ごとの説明を確認してください。においや粒子への対応と、細菌などの微生物への対応は分けて見る必要があります。

  • ●使用できる原水の条件が、自宅の水に合っているか。
  • ●除去できると表示された物質や微生物は何か。試験条件も確認できるか。
  • ●フィルターの交換時期、清掃方法、交換品の入手先は明確か。
  • ●本体代に加え、交換・点検・契約の費用を把握できるか。

備え付けの浄水器も、型番と交換履歴を確認してから使い方を判断しましょう。説明書がない場合は、オーナーやメーカーに確認するところから始めてください。自宅の水が製品の使用条件に合うか確認できない場合は、浄水器を通したことだけを理由に飲用へ切り替えないようにしましょう。

初心者がつまずくポイントは?

迷いやすいのが、「沸かせば十分?」という点です。煮沸は微生物への対策の一つとされていますが、水に溶け込んだ物質まで取り除けるとは限りません。水の状態がわからないまま、煮沸だけを飲用判断の根拠にしないようにしましょう。

また、断水後に濁りや普段と違うにおいがあるときは、自己判断で飲まず、管理事務所や水道事業者の案内を確認してください。飲み水の方針が決まるまでは、氷や加熱せずに口にするものに使う水も、同じ基準で考えると迷いを減らせます。

まとめ

  • ●到着直後は市販の飲料水を用意し、落ち着いて設備を確認する。
  • ●建物の給水経路や清掃・点検状況と、水道事業者の公式案内を確認する。
  • ●浄水器は対応範囲と交換・清掃の条件を見て選ぶ。
  • ●自宅の水の飲用可否を判断できない間は、市販の飲料水を使う。

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この記事はnote「クアラルンプールくらし便り」でも公開しています。