「英国式・米国式・IB、わが子にはどれが合う?」。これから家族でマレーシアへ来るあなたが、学校探しで迷いやすいところです。

日本への帰国も考えると、授業の内容だけでなく、学年の区切りや日本語の学習も気になりますよね。

この記事では、カリキュラムを比較するときの注意点と、学校見学で聞くこと、帰国に向けた準備をまとめます。

結論:帰国時期と学年を仮置きするところから

まずは「帰国の時期と、そのときのお子さんの学年」を仮置きするところからでOKです。未定なら、滞在が短くなる場合と長くなる場合の両方を考えておきましょう。

カリキュラムの名前だけで相性は決まりません。今の学習から無理なく移れるか、授業についていく支援があるか、帰国先へ学習内容を伝えられるか。この3つを確認すると、候補を絞りやすくなります。

選び方の3基準

1.何を学び、日本の学年とどうつながる?

英国式・米国式・IBを比べる際は、希望学年の教育課程、評価方法、その先の進路を同じ項目で確認しましょう。以下は一般的な目安です。実際の内容は学校・学年で異なるため、各校や教育プログラム運営団体の公式案内で確認してください。

  • ●英国式:上級学年では外部試験につながる課程を設ける学校もあるとされています。希望学年で学ぶ教科と評価方法に加え、転校時に科目選択や試験準備がどこまで進んでいるかを確認します。
  • ●米国式:授業内の課題や試験などを評価に用い、高校段階では卒業に必要な科目や単位を定めるのが一般的とされています。希望学年の教科と評価方法に加え、以前の学校で取得した単位の扱いを確認します。
  • ●IB:国際バカロレアという教育プログラムで、問いを立て、調べ、考えを説明する学習を重視するとされています。学齢に応じたプログラムがあるため、希望学年で提供しているプログラムと、その学習内容・評価方法を確認します。

課題や試験による評価は米国式だけの特徴ではありません。また、IBは国別の教育制度とは異なるため、「英国式かIBか」と単純に分けられない場合もあります。学校によって学年段階で課程が変わることもあるため、入学予定の学年と、その先の課程をセットで聞きましょう。

  • ●生年月日と現在の学年を伝えた場合、どの学年への入学を案内されるか
  • ●学年の開始月・終了月と、途中入学できる時期はいつか
  • ●現在学んでいる内容と、入学先の授業にどんな差があるか

「Year」「Grade」という学年名だけで、日本の学年に置き換えるのは避けましょう。生年月日、在籍期間、学習状況を伝え、入学先と帰国先の双方に学年の扱いを確認してください。

2.英語で学ぶための支援はある?

英語で会話することと、英語で算数の文章題や理科の説明を理解することでは、必要な力が異なる場合があります。英語での学習に慣れていないお子さんには、授業の言語と支援の具体的な内容を確認しましょう。

  • ●教科ごとの授業言語と、入学時に求められる英語の水準
  • ●EAL(英語を追加の言語として学ぶ子への支援)などの有無・内容・追加費用
  • ●支援中に通常授業へどう参加し、学習の遅れをどう補うか
  • ●保護者への連絡方法と、困ったときの相談窓口

帰国を見据えるなら、日本語の読み書きや、日本の教科書に触れる時間も考えておきたいですね。家庭で続けられる量を学校生活に合わせて決め、負担が大きければ方法を見直しましょう。

3.帰国時に学習の記録を渡せる?

「この課程なら日本へスムーズに転校できる」と一律には判断できません。受け入れ条件や必要書類は、帰国先の学校、学年、入学時期などによって異なる場合があるため、早めに照会しましょう。

  • ●マレーシア側:在籍証明書、成績表、出席記録、学習内容の資料を発行できるか。発行にかかる期間と費用も確認する
  • ●帰国先:必要書類、指定様式、日本語訳の要否、学年の扱いを確認する
  • ●高校段階:編入・入学の募集時期、試験の有無、履修科目や単位の扱いを個別に確認する

これらは問い合わせ項目の例で、すべての書類が必須とは限りません。日本の公立小中学校を検討する場合は帰国予定地の教育委員会や学校へ、私立校や高校は志望校の窓口へ相談しましょう。最新の手続きは、それぞれの公式案内で確認してください。

候補探しには、マレーシア生活情報局の学校一覧も使えます。比較する学校を見つけたら、希望学年の課程と支援内容を各校へ問い合わせましょう。

学校・教育

費用は授業料以外も含めて比べる

英語支援、通学、日本語学習なども含めて、家庭として必要な費用を整理しましょう。学校には、希望学年・入学時期・必要な支援を伝えて見積もりを依頼します。費用や含まれる項目は学校・学年・支援内容で異なるため、最新の料金表で確認してください。

  • ●入学時の費用:申請料や入学金などの有無と、返金条件を確認する
  • ●在学中の費用:授業料に英語支援、教材、通学などが含まれるかを確認する
  • ●家庭で確保する費用と時間:日本語学習や帰国準備に必要な分を整理する

英語支援は、金額だけでなく回数・担当者・通常授業との連携も確認しましょう。帰国が近い場合は、転校書類の発行にかかる費用と日数も聞いておくと、準備を進めやすくなります。

まとめ:同じ質問で候補校を比較する

  • ●カリキュラム名に加えて、入学する学年・学期・学習内容を確認する
  • ●英語支援の中身と、日本語学習を続ける方法を考える
  • ●転校書類と受け入れ条件を、マレーシア側・帰国先の双方に確認する

問い合わせの際は、お子さんの生年月日、現在の学年、入学希望時期、帰国予定をまとめて伝えましょう。帰国時期が未定なら、そのことも添えてください。

質問メモには「案内される学年」「希望学年の課程」「英語支援と費用」「学習記録の発行」の4項目を並べます。各校の回答を同じ項目で記録し、帰国先の窓口にも必要書類と受け入れ条件を確認して、候補を比べてみてください。

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