2026年10月27日訂正:本ページの連邦MM2Hに関する区分・申請経路の古い説明を見直しました。Sarawak・Sabahの州独自制度とは分けて確認してください。
「マレーシアに長く住みたいけど、ビザってどうするの?」——移住を検討し始めると、ほぼ必ずぶつかる疑問です。その代表的な答えが、長期滞在ビザ「MM2H(Malaysia My Second Home)」。この記事では、2026年時点の情報をもとに、MM2Hの基本・条件・申請の流れ・費用感を、在住者の視点でわかりやすく整理します。
⚠️ はじめに一点だけ。MM2Hは2021年以降、条件や手続きが大きく改定されており、2024〜2026年にかけても変更が続いています。所管する省庁(イミグレーション=内務省/観光芸術文化省など)も制度改定により変わる場合があります。この記事は概要把握を目的としたものです。実際の申請にあたっては、必ずマレーシア政府の公式情報(所管省庁・在マレーシア日本大使館など)、または認定エージェントで最新情報をご確認ください。
そもそもMM2Hとは
MM2Hは「Malaysia My Second Home」の略で、マレーシア政府が設けた外国人向けの長期滞在プログラムです。観光ビザとは異なり、一定の財力基準を満たした申請者に数年単位の滞在許可が与えられます。就労は原則禁止(一部例外あり)で、退職後のロングステイや、お子さんの学校に合わせた家族移住に活用されているケースが多いです。
もともと「誰でも取りやすいビザ」として知られていましたが、2021年の大幅改定で財力要件が引き上げられたとされています。さらに2024年以降は複数のカテゴリー(ティア制)が導入されたとされており、申請者の資産規模や目的によって選ぶコースが変わる仕組みになっています。最新のティア区分・名称は制度変更に伴い変わる可能性があるため、公式情報でご確認ください。
MM2Hの主な申請条件(2026年版の傾向)
条件の具体的な数値は改定のたびに変わるため断定はできませんが、2026年時点で求められる要件の「種類」は概ね以下のとおりとされています。
①【固定預金(FD)の預け入れ】マレーシア国内の指定銀行に一定額の定期預金を積む必要があります。金額はカテゴリーによって異なり、改定前より引き上げられているとされています。
②【区分別の住宅購入・滞在条件】連邦MM2Hでは住宅購入や年齢別の滞在条件を公式で確認します。以前の月収・年金収入を一律の必須条件とした説明は訂正しました。
③【健康保険への加入】マレーシアで有効な医療保険への加入が求められます。
④【健康診断・犯罪歴証明】申請者本人(場合によって同伴家族も)の提出が必要です。
これらの具体的な金額・書類要件は、カテゴリーと申請時期によって異なります。「以前調べた情報」がそのまま使えないケースも多いため、必ず最新版を確認する習慣をつけてください。
申請の流れと費用の目安
現行の連邦MM2Hの公式ガイドラインは、MOTACの免許を受けたMM2H事業者を通じた申請を求めています。個人申請も可能という以前の記述は訂正しました。
おおまかな流れはこうです。
1. 条件確認・エージェント選定
2. 必要書類の収集(住民票・残高証明・健康診断など)
3. エージェントを通じて申請書類を提出
4. 審査(数ヶ月かかることもあります)
5. 承認後、指定銀行への固定預金・保険加入
6. ビザスタンプ取得
費用については、申請手数料・エージェント費用・固定預金の拘束額・保険料などが重なるため、総額は申請するカテゴリーによってかなり幅があります。「思ったより高かった」という声をよく聞くので、最初からエージェントに見積もりを出してもらうのが安心です。費用の具体的な数値はここでは断定せず、複数のエージェントに確認することをおすすめします。
初心者がつまずくポイント
【古い情報を信じてしまう】
MM2Hは制度変更が多く、2〜3年前のブログ記事の条件がそのまま当てはまらないことがよくあります。「RM30万の預金でOK」といった情報は現在は変わっている可能性があります。必ず発行日を確認しましょう。
【審査に時間がかかることへの驚き】
申請から承認まで数ヶ月〜それ以上かかるケースもあります。「引っ越しまでにビザを取りたい」という場合は、移住予定の1年前から動き出すつもりで計画してください。
【就労できないことを見落とす】
MOTACの公式FAQは、就労・事業等が認められる区分をPlatinumとし、Gold・Silver・SEZでは認められず別の適切なパスが必要と案内しています。就労の可否を全区分共通と扱わず、活動内容と申請区分を確認してください。
【エージェント選びが重要】
MM2Hの認定エージェントは所管省庁に登録されています(登録先は制度改定により変わる場合があります)。非公認の業者や不透明な料金設定には注意が必要です。複数社に相見積もりを取り、実績と評判を確認したうえで選んでください。
まとめ
MM2Hについて、ポイントを3点にまとめます。
① MM2Hはマレーシア政府公認の長期滞在プログラム。退職後のロングステイや家族移住に活用されている。
② 2021年以降の改定で条件が厳しくなり、2024年以降はティア制も導入されたとされる。古い情報は要注意。
③ 現行の連邦MM2HはMOTAC免許事業者を通じて申請。審査期間・費用ともに余裕を持って計画を。
「自分は条件を満たせるか」「どのカテゴリーが合っているか」など、具体的な疑問はエージェントや公式機関に相談するのが一番の近道です。
ビザの条件は制度改定で変わることがあります。申請前には必ず公式の最新情報を確認してください。制度まわりの動きはニュースでも追っています。
「MM2Hの条件をもっと詳しく聞きたい/マレーシア移住の準備を始めたい」という方へ。公式LINEでは在住者向けの最新生活情報や、ビザ・エリア選びに関する情報をお届けしています 👉 公式LINEを友だち追加する
この記事はnote「クアラルンプールくらし便り」でも公開しています。
