ジョンソン一家が「パドルテック」入り ― Paddletek、新興ブランドPIKKLを買収しJW&ジョージャ兄妹+タイラ・ブラックと契約
米パドルメーカーのPaddletek(パドルテック)が2026年7月7日、新興パドルブランド「PIKKL(ピックル)」の買収と、トッププロ4選手との契約を同時に発表しました。契約したのはJW・ジョンソン、ジョージャ・ジョンソン、ジュリー・ジョンソンのジョンソン一家3人と、タイラ・ブラックの計4選手。数カ月にわたって「パドル・フリーエージェント」状態だったジョンソン兄妹の移籍先が決まったことで、プロ用具業界の再編が改めて注目されています。
PIKKLとはどんなブランドか
PIKKLは2023年に米ミネソタ州で、ダン・マーティンソン氏とマイク・ストロンメン氏の2人によって創業された新しいパドルメーカーです。歴史は浅いものの、性能・技術・コミュニティづくりへのこだわりで、短期間のうちに「革新的なメーカー」として一定の評価を得てきました。
今回の買収で、PIKKLはPaddletek Group(パドルテック・グループ)の傘下ブランドとなります。同グループは2025年12月にもProXRとYobowを買収しており、今回のPIKKL取得はここ8カ月で2度目のブランド取り込みにあたります。買収の金額など条件は公表されていません。
「フリーエージェント」だったジョンソン兄妹
今回の目玉は、やはりジョンソン一家の合流です。JW・ジョンソンとジョージャ・ジョンソンの兄妹は、長く契約していたFranklin(フランクリン)との関係が2026年前半に終了。その後は特定ブランドに属さず、JOOLA・Selkirk・Paddletek・PIKKLなど複数のパドルを試しながらツアーを戦っていました。直近の数カ月はPIKKLのパドルを継続的に使っていたと報じられています。
一方のタイラ・ブラック(「ハリケーン」の愛称で知られる)は、もともとPIKKLと契約していた選手で、ブランドごとPaddletekに移る形になりました。
JW・ジョンソンは声明で「これはロゴや契約のためではない。あらゆるパドルを試したうえで、素晴らしい技術に触れられ、勝つことに集中するブランドの一員になれる機会だ」とコメント。妹のジョージャ・ジョンソンも「人、文化、革新、そして卓越性への姿勢――すべてが私たち家族の価値観と一致した」と語っています。
Paddletek陣営の顔ぶれ
今回の契約により、Paddletekの選手層はさらに厚みを増しました。同社にはすでにクリスチャン・アルション、ライリー・ニューマン、コナー・ガーネット、ゼイン・ナブラティル、マックス・フリーマン、アンドレア・クープらが所属しています。Paddletek Groupを運営するThirty-5 CapitalのRon Saslow氏は「2つの道が一つになり、ピックルボール界で最も才能あるグループのひとつを結集する機会を、私たちはためらわなかった」と述べています。
業界再編の流れの中で
今回の動きは、プロ用パドル市場で続く「統合」の流れの一つと位置づけられています。The Dink Pickleballは、Selkirkが別ブランド「Bread & Butter」を買収した動きにも触れ、有力ブランドが選手とメーカーを囲い込む再編が進んでいると指摘しています。
日本でもピックルボール人気の高まりとともに、パドル選びに悩むプレイヤーは増えています。トッププロがどのブランドの用具を使い、その背後でメーカーがどう動いているかは、これから自分のパドルを選ぶ際のひとつの参考材料になりそうです。
参考: The Kitchen Pickleball(Alex Lantz、2026年7月7日)/The Dink Pickleball(Alex E. Weaver、2026年7月7日)/Paddletek公式ニュース。情報は2026年7月18日時点。