コートの表面を選ぶときは、ブランド名と床全体の構造を分けて確認しましょう。「アクリルだから全部同じ」「有名大会の採用品なら自分にも最適」とは限りません。下地、表面、クッション層、維持管理の組み合わせが判断の軸になります。
下地と表面は別のもの
屋外ハードコートには、アスファルトやコンクリートの下地の上にアクリル系の塗装を施す構造があります。SportMasterの施工案内は、この下地と表面塗装、必要に応じたクッション層を区別しています。
「アクリル」「クッション付き」「タイル」は同じ分類の言葉ではありません。見積もりでは何の層を指すかを確認します。同じ仕上げ名でも、下地の傷み、勾配、水たまり、施工状態によって使い心地が変わります。
DecoTurfは固有の製品名
DecoTurfをアクリルコート全般の別名として使わないようにしましょう。また、US Openが現在も必ずDecoTurfを使うという説明は古い情報です。USTAは2020年にLaykoldを新しいUS Openの表面材として発表し、Laykoldも現在の採用を公式に案内しています。
有名大会の採用例は参考になりますが、別の施設の滑りや衝撃を実測した証明にはなりません。
利用者が現地で確認すること
| 確認項目 | 見るところ |
|---|---|
| 足の動き | 急停止や横の移動で滑りすぎないか、足が引っ掛からないか |
| 球の弾み | 同じ指定球で、場所ごとの不規則なバウンドがないか |
| 表面状態 | ひび、剥がれ、砂、湿り、段差がないか |
| 周囲 | 壁・フェンス・柱までの距離と他面への動線 |
| 屋外条件 | 雨後の水たまり、日差し、温度、影での見え方 |
靴も床と施設規定に合わせます。「コンクリートならランニングシューズでよい」という一律の判断はできません。
施工者へ聞きたいこと
候補の施工実績と、表面だけでなく下地・排水を含む工事範囲を確認します。クッション性能や耐久年数については、メーカーの試験条件と保証範囲を読み、利用頻度や環境が違う実績をそのまま当てはめないようにしましょう。
どの表面でも膝への安全を保証することはできません。体調と動作に合わせ、痛みが出たら無理をしないことが前提です。
