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最新ニュース公開: 2026/4/30schedule9分で読めます最終更新: 2026/6/18

【速報】PBCoRテスト基準導入!2025年7月から使用禁止になるパドル一覧と影響まとめ

【速報】PBCoRテスト基準導入!2025年7月から使用禁止になるパドル一覧と影響まとめ

公認基準の大転換——2025年7月、ピックルボール用具の「新時代」が幕を開ける

スポーツの競技規則は、選手の公平性とゲームの本質的な面白さを守るために常に進化する。そして2025年、ピックルボール界に一つの重要な転換点が訪れた。USA Pickleballが新たに導入したPBCoR(Pickleball Coefficient of Restitution=パドル/ボール反発係数)テスト基準により、特定のパドルが公式大会での使用禁止対象となったのだ。

この変更は、一部のパドルが持つ「トランポリンエフェクト」——つまりボールがパドルに接触した際に過剰に弾む現象——を制限することを目的としている。トランポリンエフェクトが強すぎるパドルは、技術よりも道具の力でポイントを奪えてしまうため、競技の公平性を損なうという判断だ。

本記事では、PBCoR基準の概要から使用禁止パドルの一覧、UPA-Aの独自規制、そして2026年に向けたNFCチップ搭載義務化という革新的な動きまで、知っておくべき情報を徹底的に整理する。大会に出場するすべてのプレーヤー——特に中上級者——は必読の内容だ。

PBCoR基準とは何か:トランポリンエフェクトを数値で制御する

反発係数(COR)の基礎知識

COR(Coefficient of Restitution)とは、物体どうしの衝突における反発の度合いを示す物理的な数値だ。0〜1の範囲で表され、1に近いほど「完全弾性衝突(エネルギーが失われない)」に近くなる。

ピックルボールにおけるPBCoRは、パドルとボールの組み合わせで測定される。具体的には、一定の速度でボールをパドルに当て、跳ね返ってきたボールの速度と入射速度の比を計算する。この値が規定値を超えると「過剰な反発力を持つパドル」として認定され、公認リストから除外される。

なぜ今、この規制が必要になったのか

2022〜2024年にかけて、パドルの素材・製造技術が急速に進化した。特にサーモフォーム(一体成形)技術やより高弾性のコア素材の採用により、「打ちやすいが反発が強すぎる」パドルが市場に増加した。

これに対し、プロ選手や審判からは「技術よりも道具の差が試合結果を左右しすぎる」「ラリーが短くなってゲームの面白さが失われる」という声が上がった。USA Pickleballは複数年をかけてテスト手法を開発し、2025年7月1日を施行日として新基準を設定した。

2025年7月1日から使用禁止になるパドル一覧と詳細

以下は、PBCoRテストにより使用禁止(デセルティファイド)と判定されたパドルの一覧だ。これらのパドルは2025年7月1日以降、USA Pickleball公認大会では使用できない

使用禁止パドル一覧

ブランドモデル名理由
JOOLAPerseus Mod TA-15 14mmPBCoR超過(過剰反発)
JOOLAPerseus Mod TA-15 16mmPBCoR超過(過剰反発)
GearboxPro Power ElongatedPBCoR超過(過剰反発)
ProKennexBlack Ace OvationPBCoR超過(過剰反発)
ProKennexBlack Ace ProPBCoR超過(過剰反発)
ProKennexBlack Ace XFPBCoR超過(過剰反発)

各モデルの特徴と影響

JOOLAパーセウスMod TA-15シリーズは、JOOLAの看板パドルシリーズの「モディファイド(改良)版」として多くのプロ・上級者に使用されていた。特にTA-15(15mm相当)仕様はトップ選手への採用実績もあり、今回の除外はJOOLAにとって大きな打撃だ。同社はすでに基準適合版の開発を進めていると発表している。

Gearbox Pro Power Elongatedは、縦長(エロンゲート)形状で高いリーチを実現しながらパワーを維持するモデルとして人気を博していた。ダブルスプレーヤーに特に愛用者が多かっただけに、代替モデルへの移行を迫られる選手が少なくない。

ProKennexブラックエースシリーズはラケットスポーツの老舗ProKennexが満を持して投入したピックルボール専用ラインで、Ovation・Pro・XFという三つのバリエーションがすべて対象となった。ProKennexは声明を発表し、「認証適合に向けて鋭意開発中」としている。

すでにそのパドルを持っている人への影響

重要なのは、「所有すること」は問題ないという点だ。あくまでもUSA Pickleball公認大会での「使用」が禁止されるだけであり:

  • レクリエーションプレー(大会外の練習や遊び)での使用は問題なし
  • 公認大会への出場時には対象外のパドルに持ち替える必要あり
  • 売買・譲渡は自由(ただし公認大会使用不可であることを明示することがマナー)

UPA-Aの独自規制:PEF基準とスピンレート制限

UPA-Aとは

UPA-A(United Pickleball Association - Americas)は、USA Pickleballとは別に、特に上位競技レベルの規格統一を目指して設立された団体だ。PPA・MLPなどプロリーグとの連携も視野に入れた新興規格機関として、独自の品質基準を策定している。

PEF(パドル弾性率)基準 ≤0.385

UPA-AはCORに加えて、独自のPEF(Paddle Elastic Factor)基準を設けており、その上限値を**≤0.385**と規定している。この数値はUSA PickleballのPBCoR基準と厳密には異なる測定方法だが、目的は同じ——過剰な反発力の制限だ。

スピンレート制限 ≤2100RPM

さらにUPA-Aは、パドルのフェイステクスチャーによって生成されるスピン量の上限として**≤2100RPM(回転数/分)**を設定した。これにより、過度のスピン生成が可能なラフすぎるフェイス加工も規制対象となる。

測定はシミュレーション装置を用いて実施され、同一打球条件でのボール回転数が2100RPMを超えるパドルはUPA-A認証を取得できない。

規制項目USA PickleballUPA-A
反発係数PBCoR基準(独自値)PEF ≤0.385
スピンレート規定なし≤2100RPM
NFC搭載現時点で義務なし2026年より義務化
施行時期2025年7月1日2025〜2026年段階的

2026年からのNFCチップ搭載義務化:スポーツとテクノロジーの融合

NFCチップ義務化の背景

UPA-Aが2026年より導入を予定しているNFC(Near Field Communication)チップのパドルへの搭載義務化は、ピックルボール用具管理の在り方を根本的に変える可能性を持つ。

背景には、PBCoR/PEF基準の施行以降も「公認外パドルの持ち込み」「改造パドルの使用」「認証ラベルの偽造」などの問題が懸念されることがある。NFCチップを使えば:

  1. スマートフォンをパドルに近づけるだけで認証確認が完了
  2. チップに記録された製造・認証データが改ざん不可能
  3. 大会会場でのパドルチェックが数秒で完了する

という、従来の目視確認では実現できなかった確実な認証が可能になる。

NFC搭載が開く「スマートパドル」の未来

NFCの義務化は単なる認証管理にとどまらない可能性がある。将来的には:

  • 加速度センサー+NFCの組み合わせで打球データをスマホに転送
  • 練習中の打球数・スイングスピードのトラッキング
  • AIコーチングアプリとの連携による個人最適化フィードバック

といった「データドリブンなプレーヤー育成」への発展が期待されている。テニスのスマートラケット(BabolatのPOP等)に類似した展開が、ピックルボールでも現実味を帯びてきた。

プレーヤーが今すぐ取るべきアクション

チェックリスト:公認大会への出場前に確認すること

  • 自分のパドルが使用禁止リストに含まれていないか確認する → USA Pickleballの公式サイト(usapickleball.org)で最新の公認パドルリストをチェック
  • パドルの製造年・シリアルナンバーを記録しておく → 同名モデルでも製造時期によって規格が異なる場合がある
  • 「レク用」と「大会用」のパドルを分けて管理する → 使用禁止パドルは練習専用として活用するのも一つの手
  • 大会エントリー時に使用パドルのモデル名を正確に記載する → 虚偽申告は失格・資格停止の対象になる

代替パドルの選び方

使用禁止パドルからの乗り換えを検討する際のポイント:

  1. USA Pickleball公認リストにある現行モデルを選ぶ(最も確実)
  2. 自分のプレースタイルに合ったコア厚を選ぶ(アタッカー→薄め、コントローラー→厚め)
  3. 試打の機会を活用する(多くのショップやクラブで試打パドルの貸し出しがある)
  4. 急いで買わない(各メーカーの適合モデルが順次発売されるので動向を見てから判断)

まとめ:規制の強化はピックルボールをより「スキルスポーツ」へ押し上げる

PBCoR基準の導入とUPA-Aの独自規制は、一見するとプレーヤーにとって「制限が増えた」ネガティブな変化のように見える。しかし本質的には、「道具の力ではなく選手の技術で勝負するスポーツ」としての地位を確立するために必要不可欠なステップだ。

スピードアップの威力が適切な範囲に収まることでラリーが長くなり、戦術的な駆け引きがより重要になる。スピンが制限の中で競われることで、スピンをかける技術そのものの価値が高まる。NFCによる認証強化は選手全員が公平な条件で競える環境を保証する。

これらの変化をポジティブに受け止め、新しい基準に適合した高品質なパドルを手に、技術の向上に取り組もう。ピックルボールの競技的な深みは、こうした規制があるからこそさらに増していく。最新情報はUSA Pickleball公式サイトで定期的に確認し、常にアップデートを怠らないことが今後の大会参加の基本姿勢だ。

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