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2026年7月1日から4日にかけて、東京・立川市の立川立飛アリーナでPPA Tour Asia 500 Sansan東京オープン2026が開催された。PPAアジアツアーが日本の首都圏で大規模な大会を行うのは今回が初めて。賞金総額5万ドル(PPA Asia 500ポイント)をかけた4日間に、アジア各国のトップ選手が集い、立川のアリーナは大会期間中を通じて熱気に包まれた。
今大会最大のハイライトのひとつが、島袋タマ(Tama Shimabukuro)と船水雄太によるメンズダブルス制覇だ。
ハワイ・ホノルル出身のわずか15歳、島袋はスケートボードのプロキャリアを経て2023年にピックルボールへ転向。PPA Tourと3年契約を締結し、今やアジアを代表する若手プロとして活躍している。一方のパートナー、船水雄太はソフトテニスの元世界チャンピオンにして日本人選手として初めてPPA Tourと専属契約を結んだ先駆者。2024年に渡米し、2025年にはMLPプレミアリーグに日本人初ドラフトされた選手でもある。
この日本にゆかりある2選手のペアが決勝でCollin Johns&Len Yangペアを下し、メンズダブルスのタイトルを東京で掴んだ。
島袋はさらに混合ダブルスでもサーラ・デニー(Sahra Dennehy)とペアを組み優勝。1つの大会で2冠を達成するという圧巻のパフォーマンスを見せた。同い年の選手が高校生活を送る年齢での快挙として、国内外のピックルボール関係者の注目を集めている。
デニーは混合ダブルスに加えて女子シングルスでも優勝し、シングルスと混合ダブルスの2冠を達成。安定した技術力とメンタルの強さで複数カテゴリを制した。
男子シングルスは香港出身の黄康傑(ウォン・ホンキット、Jack Wong)が優勝。元テニスプロ(ATPキャリア最高653位)からピックルボールへ転向し、現在はアジア男子シングルス世界ランク1位に君臨する実力者だ。
今大会の準決勝では第1シード・Zane Fordを撃破。決勝でもオーストラリアのMitch Hargreavesを相手にゲームを一本も落とさない完璧な試合運びで優勝を飾った。黄は数週間前のPPA Asiaベイジン・オープンでも優勝しており、2026年シーズンのアジアツアーにおける圧倒的な存在感を示した。
今大会で日本人プレーヤーとして特に注目を集めたのが、藤原梨花と澤木ケイによる女子ダブルスの戦いぶりだ。
準々決勝で第3シードのYufei Long&Andie Dikosavljevicペアと対戦した藤原・澤木ペアは、1ゲーム目を先取したものの第2ゲームを落とし、最終ゲームでも7-10と大幅にリードされる苦境に立たされた。しかし、ここから3本のマッチポイントを連続して凌ぎ、最終ゲームを12-10で奪取して劇的逆転勝利。スコアは12-10, 9-11, 12-10。会場のスタンドからは大きな歓声が上がった。
その後、準決勝でYu-Chieh Hsieh&Sophia Nhi Huynhペアと対戦した。ホームコートの声援を背に日本選手がベスト4まで勝ち進んだ事実は、国内ピックルボールファンにとって大きな励みとなった。
今大会は、日本国内でピックルボールが確実に国際レベルへと近づいていることを象徴するイベントとなった。
2026年4月には日本の2大組織(JPA・PJF)が統合し「ピックルボール日本連盟(Pickleball Japan)」として一本化されたばかり。国内統治体制の整備と、今回のようなPPAアジアツアーの日本開催が重なり、選手・ファン双方にとって追い風となっている。
日本人初のPPAプロ・船水雄太が世界トップクラスと同じコートで優勝トロフィーを手にした事実、そして藤原・澤木ペアが地元の声援を受けてベスト4まで勝ち進んだ姿は、「ピックルボールで世界と戦える日本人選手」の可能性を力強く示している。
| カテゴリ | 優勝 |
|---|---|
| 男子シングルス | 黄康傑(ウォン・ホンキット、香港) |
| 女子シングルス | サーラ・デニー |
| 男子ダブルス | 島袋タマ / 船水雄太 |
| 混合ダブルス | 島袋タマ / サーラ・デニー |
参考: