ピックルボールのコートを設けるときは、白線の内側の大きさと、外側で走ったり止まったりするための面積を分けて考えます。線だけ入れば安全にプレーできる、ということではありません。2026年USA Pickleball公式ルールで寸法を確認しました。
コートとネットの基本寸法
| 項目 | 規定の値・測り方 |
|---|---|
| コート | 幅20ft × 長さ44ft(約6.10 × 13.41m) |
| シングルスとダブルス | 同じコート寸法 |
| 寸法の基準 | 外周線・ノンボレーゾーン線の外縁 |
| ノンボレーゾーン | ネットから両側7ft(約2.13m)。境界線も区域に含む |
| ネットの高さ | サイドライン外縁上で36in、中央34in |
| 線幅 | 2in(約5.08cm)の案内 |
ネットの36inは「支柱の頭の高さ」ではなく、サイドライン上でのネット上端の高さです。正確な許容差、支柱、ネット長などは2026年公式ルールのSection 3を設計時に照合してください。
周囲を含むプレー面積
公式ルールは周囲を含む最小プレー面を30 × 60ft(約9.14 × 18.29m)、新設・大会用途の推奨を34 × 64ft(約10.36 × 19.5m)として示しています。これは線で囲んだ20 × 44ftとは違う範囲です。
必要面積はフェンス、柱、通路、隣のコート、車椅子利用、観客などの条件によっても変わります。面積が足りるだけで、配置・床・避難経路まで適切と判断できるわけではありません。
テニスコートへ増設する場合
「テニスコート一面に四面入る」という説明を、テニスの白線の内側だけへ当てはめないでください。既存施設の外周までの寸法、コート間の動線、ネットの固定、既存の線との見分け方を図面で確認します。
仮設なら、管理者にラインテープとネットの使用許可を確認し、床を傷めない方法で設置します。ネットを横切る通路や、利用者が球を追って他面へ入る配置は避けます。
施工見積もりのチェック項目
費用は地盤、既存舗装、排水、屋内外、照明、フェンス、付帯設備で変わります。固定の「日本なら一面○万円」を根拠なく使うのではなく、次を項目別に見積もってもらいましょう。
- 下地・ひび割れ・勾配・排水の処理
- 表面材と滑り・弾みの確認、維持管理方法
- ネット、照明、フェンス、周囲の余白
- 騒音、近隣、利用時間、管理と予約
表面材の違いはコートサーフェスの見方、利用者側の選び方は施設比較へ。設計判断は現場条件を把握した施工者・管理者と行ってください。
