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ニュース・プロ動向公開: 2026/8/16schedule5分で読めます

米プロリーグの決勝に、日本の素材メーカーの名前 ― MLPプレーオフは「TORAY MLP PLAYOFFS」、8月28〜30日のニューヨーク決勝は"powered by Toray"

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米国のプロチームリーグ「Major League Pickleball(MLP)」の2026年シーズンが最終盤に入った。8月14〜16日に行われているプレーオフ準々決勝の正式名称は「TORAY MLP PLAYOFFS – NEWPORT BEACH」。そして8月28〜30日にニューヨークで行われる準決勝・決勝は、MLP公式サイトでは「DoorDash MLP Finals – New York City」、2026年5月21日付で配信されたリリースでは「2026 DoorDash MLP Finals - New York City, powered by Toray」と表記されている。

TORAY=東レ株式会社。世界的に注目を集める米国のプロリーグの大一番に、日本の素材メーカーの社名が冠されている。

準々決勝は8月14〜16日、ニューポートビーチで

MLP公式サイトのイベント情報によると、プレーオフ準々決勝は2026年8月14〜16日、米カリフォルニア州ニューポートビーチの「Tennis and Pickleball Club @ NB」で開催されている(16日が最終日)。同ページはこのイベントを「TORAY MLP PLAYOFFS – NEWPORT BEACH」と表記している。

形式は上位8シードによる3戦2勝のシリーズ戦。第1〜4シードが、第5〜8シードの中から自分たちの対戦相手を指名する方式が採られた。ここで勝ち上がった4チームが、準決勝へ進む。

決勝は8月28〜30日、ニューヨークで

MLP公式の大会ページによれば、準決勝と決勝は8月28〜30日、ニューヨーク市セントラルパークの「City Pickle at Wollman Rink」で行われる。同ページはこの大会を「DoorDash MLP Finals – New York City」と表記しており、2026年5月21日付で配信されたリリース(大会の観戦招待キャンペーンに関するもの)でも、大会名は「2026 DoorDash MLP Finals - New York City, powered by Toray」と表記されている。

つまり2026年シーズンは、プレーオフ準々決勝に東レの社名が冠され、シーズンを締めくくるニューヨークの決勝が「powered by Toray」として開催される、という構図になっている。

東レは2025年4月からMLPの「プラチナパートナー」

ピックルボールワンによれば、東レとMLPのパートナー契約が発表されたのは2025年4月8日のことだ。

日本の業界紙ゴムタイムス(2025年4月10日)は、この契約によって東レが「アジア初のMLP公式パートナー」となり、当時の全14大会でコート上にロゴが掲出されること、サンディエゴ大会では東レが冠協賛社となり、8月のニューヨーク大会は「POWERED BY TORAY」の位置づけになることを報じている。

国内のピックルボール専門メディア「ピックルボールワン」(2025年4月17日)も同じ契約を取り上げ、東レの区分が「プラチナパートナー」であること、ロゴがコート上の「キッチン」に掲出されることを伝えている。キッチンとはネットの両側に広がるノンボレーゾーン(7フィート=約2.13m)のことで、ピックルボールの試合で最も多くのプレーが行われ、カメラにも映り込みやすい場所だ。

米国の複合材料専門メディアCompositesWorld(2025年4月11日)も同時期にこの契約を報じており、東レがMLPにとって「初めてのアジア拠点パートナー」であること、MLPが男女混合のプロチームリーグであることを伝えている。

東レとMLPの関係が2026年シーズンも続いていることは、上記の2026年の大会名称と、MLP公式サイトのスポンサー一覧に現在も東レのロゴが掲載されていることから確認できる。ただしパートナー区分やロゴ掲出の条件が2025年の発表内容のまま継続しているかどうかは、公表されていない。

素材メーカーがピックルボールに入ってくる理由

なぜ炭素繊維や樹脂を作る会社が、ピックルボールのリーグにお金を出すのか。理由は用具にある。

CompositesWorldの報道によれば、東レは自社の炭素繊維「トレカ®(TORAYCA®)」がすでに一部の高グレードパドルに使われているとしている。そのうえで同社は今後の狙いとして、さまざまなピックルボール用具メーカーと協業してより機能的な製品を作ること、パドル設計により高性能な炭素繊維を提供すること、さらにボールそのものの製造に東レの樹脂を供給していくことを挙げている。

パドルの打球面にカーボン(炭素繊維)を使うモデルは、日本の市場でもすでに珍しくない。だがその炭素繊維を誰が作っているのかは、店頭でもオンラインショップでも必ずしも表示されているとは限らない。東レの発表は、その「見えない側」に日本企業がすでに入り込んでいることを示している。

日本のプレイヤーから見ると

日本国内では2026年に入って、ミズノの用品参入(8月から国内販売)や国内団体の統合、専用施設の相次ぐ開業など、ピックルボールの話題は「場所」と「大会」を中心に増えてきた。

一方で今回の東レの動きは、そのどれとも層が違う。競技の入口(施設・大会)ではなく、用具の材料という一段深いところで、日本の企業が世界最高峰のリーグと結びついているという話である。

東レが挙げた「より高性能な炭素繊維をパドルに」「ボールの製造に樹脂を」という目標がこの先どこまで形になるかは、まだ分からない。ただ、その成果が製品として出てくるとすれば、それは米国のプロ選手だけでなく、日本のコートでパドルを握る側にも届く話になる。まずは8月28〜30日、ニューヨークで行われる決勝の大会名に、その社名が並ぶことになる。


参考: Major League Pickleball 公式サイト(イベント情報・ニュース、2026年8月16日時点)、PR Newswire(2026年5月21日配信リリース)、CompositesWorld(2025年4月11日)、ゴムタイムス(2025年4月10日)、ピックルボールワン(2025年4月17日)

注記: 東レとMLPのパートナー契約の内容(パートナー区分・ロゴ掲出場所・対象大会数)は、2025年4月の発表時点の情報です。2026年シーズンの大会正式名称・日程・会場は、2026年8月16日時点のMLP公式サイトおよび2026年5月21日付リリースで確認しました。

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