ピックルボールが「モールの中」へ ― イオンモール幕張新都心にPICKLRのパイロットコート、ららぽーと愛知東郷では8月22日に地上波の公開収録と体験会
日本のピックルボールの「入口」が、専用コートやスポーツ施設からショッピングモールの中へ広がっている。千葉・イオンモール幕張新都心では屋内コートを備えた「PICKLR MAKUHARI」が夏休みのキッズ向け体験会を8月上旬に開催し、愛知・ららぽーと愛知東郷では8月22日(土)に地上波テレビの公開収録とプロ選手による体験会が予定されている。買い物や食事のついでに初めてパドルを握る――そんな導線が、この夏いくつも生まれている。
イオンモール幕張新都心の館内にコートとプロショップ
「PICKLR(ピックラー)」は、イオンモール幕張新都心のアクティブモール1Fに入る施設だ。運営会社の2026年4月16日の発表では、この幕張の施設は**「日本初のPicklrパイロットコート」**と位置づけられており、後述する豊洲の施設が「日本初となる常設拠点」とされている。つまり幕張は、本格拠点に先行して開かれた試験的な拠点にあたる。
イオンモール幕張新都心の公式ショップ情報によると、オープンは2026年4月25日、営業時間は10:00〜21:00(受付は10:30〜20:30)。提供する内容はオープンプレー、コートレンタル、体験会、レッスンのほか、著名選手によるエキシビションマッチとされ、パドルなどの用品を扱うプロショップも併設する。
運営は株式会社日本ピックルボールホールディングス(NPBH)。同社はPICKLRの日本におけるマスターフランチャイジーとして展開を担っている。
商業施設内という立地の効果は、営業時間の長さと「手ぶらで行ける」点に表れる。専用コートを探して郊外へ足を運ぶのではなく、モールの営業時間の中でプレーが完結する設計になっている。
夏休みは小学生向け「KIDS PLAY」「KIDS 101」
同施設は**8月10日(月)・11日(火)**の2日間、夏休みのキッズ向け体験イベントを開催した。プレスリリースによると、内容は学年別の2プログラムに分かれている。
| プログラム | 対象 | 時間帯 | 定員 |
|---|---|---|---|
| KIDS PLAY | 小学1〜3年生 | 10:30〜11:45 / 15:30〜16:45 | 8名 |
| KIDS 101 | 小学4〜6年生 | 12:00〜13:15 / 17:00〜18:15 | 6名 |
いずれも1回75分で、レッスンと写真撮影を含む。参加費は1人2,500円(税込)、パドル・ボール・シューズの用具は無料貸出だった。なお、この夏休みイベントは8月11日で日程を終えている(同種のプログラムが今後も開かれるかは施設の告知を確認してほしい)。低学年向けのKIDS PLAYは技術より「笑顔優先」、高学年向けのKIDS 101はゲームを通じて覚える構成と説明されている。
用具を持たない家庭でも参加できる設計は、競技人口の裾野を広げるうえで実務的な意味が大きい。日本ではまだパドルを個人で持っている子どもは多くなく、「まず借りて試す」段階の受け皿が必要とされている。
8月22日、ららぽーと愛知東郷で地上波の公開収録+体験会
愛知県では、テレビ愛知が2026年8月22日(土)、**三井ショッピングパーク ららぽーと愛知東郷 1F 中央「メインスクエア」**でピックルボールのイベントを開く。テレビ愛知の公式サイトによると、タイムテーブルは次の通り。
- 10:00〜12:30 プロ選手によるピックルボール体験会(第一部)
- 14:00〜17:00 テレビ愛知の特別番組「公開収録」
- 17:00〜19:00 プロ選手によるピックルボール体験会(第二部)
番組名は**「街角プレーヤー発掘!みんなでピックルボール」で、2026年9月放送予定。ゲストはあばれる君**、鈴木奈々、そしてプロ選手としてダニエル・ムーア選手、中田あおい選手、大山紗輝選手が名を連ねる。
なお、公開収録の観覧は事前応募制で、定員300名・入場無料(立ち見の可能性あり)。応募の締め切りは8月11日(火・祝)23時59分、当選通知は8月13日(木)ごろまでにメールで送信予定とされており、この記事の公開時点で観覧の募集はすでに終了している。
一方、プロ選手による体験会(第一部・第二部)は「初心者大歓迎!手ぶらで気軽に体験いただけます」と案内されている。ただし告知には**「体験会の参加には、三井ショッピングパークポイント『メンバーズページ』登録画面のご提示が必要となります」**と明記されているため、当日参加を考えている場合は事前に登録を済ませておきたい。事前予約の要否・定員・対象年齢は告知に記載がないため、最新の案内をテレビ愛知の公式サイトで確認してほしい。
地上波の番組がショッピングモールを収録会場に選び、その前後にプロ選手の体験会を挟む――という組み立ては、競技を「見る」と「やる」を同じ場所で完結させる構成になっている。
9月には豊洲に7面のフラッグシップ
PICKLRブランドは9月、東京都江東区に「PICKLR TOKYO TOYOSU」を開業予定だ。プレスリリースによると、施設面積は約560坪で、「PICKLR&PPA TOUR公式ハードコート」7面を導入予定。主な設備・機能としてロッカールーム、プロショップ、ラウンジ、イベントスペース、AIコーチング、コート予約、リーグプレー、トーナメントなどが挙げられている(いずれも導入予定)。アクセスは東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ「豊洲」駅、JR京葉線「越中島」駅からいずれも徒歩約10分で、施設建物内に専用駐車場30台分を予定する。
運営会社の位置づけでは、幕張が先行オープンした「パイロットコート」、豊洲が「日本初の常設拠点」にあたる。モールの日常導線の中で初心者に触れてもらう幕張と、本格的にプレーする層を受け止める豊洲――試験的な小規模拠点で入口をつくり、本格拠点につなげるという段取りは、国内のピックルボール施設ビジネスが新しい段階に入りつつあることを示している。
日本のプレイヤーにとっての意味
この夏、国内で確認できる動きを整理すると、次の3点になる。
- モール館内にピックルボールのコートが入り始めた(イオンモール幕張新都心・4月25日「パイロットコート」として先行オープン)
- 用具貸出込みの子ども向けプログラムが定型化してきた(KIDS PLAY/KIDS 101・75分2,500円)
- 地上波番組がモールを会場に選び、体験会とセットで開催する(テレビ愛知・8月22日・9月放送予定)
これまで「どこでできるのか分からない」がピックルボールを始めるうえでの最大の壁だった。モール内のコートは、その壁を物理的に下げる存在になり得る。初心者や家族連れが最初の1回を踏み出す場所として、今後もこの形式の施設・イベントは注目しておきたい。
参考: イオンモール幕張新都心 公式サイト(PICKLRショップ情報)、PICKLR Japan 公式サイト(picklr.jp)、株式会社日本ピックルボールホールディングス プレスリリース(PR TIMES 2026年4月16日・8月5日配信/STRAIGHT PRESS 転載)、テレビ愛知 公式サイト。情報は2026年8月15日時点のもので、営業時間・イベント内容は変更される場合があります。参加を検討する場合は各施設・主催者の最新情報をご確認ください。