2026年10月2日(金)〜4日(日)にセパン・インターナショナル・サーキット(SIC)で開催される「Formula 1 Gulf Air Bahrain Grand Prix」の観戦チケットが、2026年8月13日に発売開始されました。7月に代替開催が正式決定して以来、続報が待たれていた価格がようやく判明しています。

ただし在住日本人には、見逃せない注意点が1つあります。各媒体が見出しに掲げている「RM200から」という価格は、MyKad(マレーシアの国民IDカード)を持つマレーシア国民に限定された特別価格です。それ以外の人には、米ドル建ての別価格が適用されます。


開催概要

  • 大会名Formula 1 Gulf Air Bahrain Grand Prix in Malaysia 2026(通称: バーレーンGP・マレーシア開催)
  • 日程2026年10月2日(金)〜4日(日)
  • 会場セパン・インターナショナル・サーキット(クアラルンプール国際空港近郊)
  • チケット発売開始2026年8月13日
  • チケット購入先bahraingp.com(バーレーン国際サーキット公式)。F1公式サイトは ticketing.formula1.com も購入先として案内しています。MyKad特別価格も同じく bahraingp.com で販売されます
  • 最新情報セパン・インターナショナル・サーキット公式サイト sepangcircuit.com(レースウィークエンドの最新情報。チケット販売サイトではありません)

セパンでのF1開催は2017年以来9年ぶりです。中東情勢を受けて中止となったバーレーンGPの代替開催という位置づけのため、大会名は「バーレーンGP」のままである点は7月の発表時から変わっていません。


価格は「マレーシア国民」と「それ以外」の2本立て

F1公式サイト(Formula1.com)は、チケットを次の2区分で案内しています。いずれも3日通し券・税込です。

マレーシア国民(MyKad保持者)向けの特別価格

  • 一般席(General Admission): RM200〜
  • グランドスタンド席: RM1,291.40〜
  • ※公式サイトは「MyKad保持者であることを確認する認証プロセスがある」と明記

上記以外(Non-Malaysian Citizens)向けの価格

  • 一般席(General Admission): 219米ドル〜
  • グランドスタンド席: 350米ドル〜
  • メイングランドスタンド: 566米ドル

現地メディアが報じたカテゴリー別の詳細

公式サイトが公表しているのは上記の「〜から」表記までですが、現地メディアはカテゴリーごとの内訳を報じています。

マレーシア国民(MyKad)価格(SoyaCincau・Free Malaysia Today・hype.my の3媒体が同一の数字を報道)

  • メイングランドスタンド(着席・ルーフトップ): RM2,083.40
  • K1グランドスタンド(着席・ルーフトップ): RM1,386.00
  • Fグランドスタンド(着席・ルーフトップ): RM1,291.40
  • Bヒルスタンド(芝生・屋外): RM809.60
  • Cヒルスタンド(芝生・屋外): RM809.60
  • Gヒルスタンド(芝生・屋外): RM200.00

マレーシア国民以外の価格(米ドル建て)

  • メイングランドスタンド: 566.05米ドル(Free Malaysia Today・hype.my。SoyaCincauのみ566.06米ドルと表記。FMTの換算では約RM2,314)
  • Fグランドスタンド: 376.39米ドル
  • K1グランドスタンド: 350.13米ドル
  • Bヒルスタンド: 218.90米ドル(Free Malaysia Todayの換算では約RM895)
  • Cヒルスタンド: 218.90米ドル

※B・Cヒルスタンドの218.90米ドルは、SoyaCincau・Free Malaysia Today・hype.my の3媒体が一致して報じています。メイングランドスタンドはFree Malaysia Todayとhype.myが566.05米ドル、SoyaCincauが566.06米ドルと1セント異なる表記で、F1公式サイトは「566米ドル」と案内しています。F・K1グランドスタンドの米ドル建て内訳を報じているのはSoyaCincau1媒体のみで、Free Malaysia Today・hype.my は米ドル建てではこの2席種を掲載していません(K1の350.13米ドルはF1公式の「グランドスタンド350米ドル〜」という案内と整合します)。


在住日本人が押さえておきたい3つのポイント

1. 最安のRM200席(Gヒルスタンド)は米ドル建て価格表に存在しない

公表された米ドル建ての価格表にはGヒルスタンドが含まれていません。F1公式サイトも、マレーシア国民以外の一般席は「219米ドル〜」と案内しています。つまり、話題になっているRM200という最安値は、マレーシア国籍を持たない在住日本人には適用されません

在住日本人にとっての最安は、B・Cヒルスタンドの218.90米ドル(Free Malaysia Todayの換算で約RM895)ということになります。MyKad価格のB・Cヒルスタンド(RM809.60)と比べると、同じ席でも1割程度高くなる計算です。

2. MyKad価格は認証で弾かれる

F1公式サイトは、マレーシア国民向け特別価格について「MyKad保持者であることを確認する認証プロセスがある」と明記しています。SoyaCincauも、割引価格は「マレーシア国民に厳格に限定」されており、「有効なMyKadと照合できない、または適格要件を満たさないチケットは無効化される」と伝えています。

知人名義で安いチケットを買う、といった方法は通用しないと考えたほうがよいでしょう。

なお、就労ビザ(EP)やMM2Hなどの長期滞在パスを持つ在住外国人の扱いについては、今回確認できた出典のいずれも明示的に言及していません。公式サイトが「マレーシア国民(MyKad保持者)」と国籍で線を引いている以上、在住日本人には国際価格(米ドル建て)が適用されると見るのが自然ですが、この点は各自でご確認ください。

3. カテゴリーの価格順が米ドル建てでは入れ替わる

細かい点ですが、MyKad価格ではK1グランドスタンド(RM1,386)がFグランドスタンド(RM1,291.40)より高いのに対し、米ドル建てではFグランドスタンド(376.39ドル)がK1グランドスタンド(350.13ドル)より高くなっています。価格が単純に一律換算されているわけではないため、席種を選ぶ際は自分に適用される側の価格表で比較してください。ただし、F・K1グランドスタンドの米ドル価格を報じているのはSoyaCincau1媒体のみで、F1公式サイトはこの2席種の内訳を公表していません。この2席種を検討する場合は、必ず販売サイトで実際の表示価格をご確認ください。


子供料金・バリアフリー席

  • 3〜6歳25%割引(Gヒルスタンドは対象外)
  • 3歳未満無料(座席の割り当てなし)
  • バリアフリー席用意があるが、予約は電話(+973 1745 0000)が必要とF1公式サイトが案内

3〜6歳が25%割引、3歳未満が無料(座席なし)という条件はF1公式サイトが案内しています。このうち「Gヒルスタンドは割引対象外」という条件は、SoyaCincau・Free Malaysia Today・hype.my の3媒体が一致して報じているもので、F1公式サイトはこの除外に言及していません。


なぜ「バーレーンGP」なのに価格が複雑なのか

今回の開催は、あくまでバーレーンGPの代替開催です。そのためチケットの価格決定権と販売収入はバーレーン側にあり、セパン側は会場運営を担う立場にとどまります。

セパン・インターナショナル・サーキットのアズハン・シャフリマン・ハニフCEOは、日本の自動車メディアTopNewsの報道(2026年8月1日)の中で「チケット販売収入はすべてバーレーン側に入るため、私たちにはチケット価格を自由に決める権限がありません」と述べていました。同CEOは「マレーシア人向けの特別価格を実現できるよう、できる限り交渉するつもりです。ただし、最終決定権はバーレーン側にあります」とも語っており、発売前の時点では交渉が続いている段階でした。SoyaCincauも、バーレーン側が開催権料を負担しチケット収入を得る構造から「価格の最終決定権はバーレーンにある」と説明しています。

発売前の8月12日には価格表が一度流出し、その後に掲載元のページが削除されるという混乱もありました。今回の正式発売で、MyKad特別価格の交渉自体は実を結んだ形です。

F1公式サイトによれば、同CEOは「マレーシアのファンがホームサーキットでのF1をどれほど待ち望んでいたかを、私たちは分かっています」とコメントしたうえで、「MyKad保持者限定のレートを提供し、この特別なレースウィークエンドをマレーシアの人々にとってより身近なものにできることを、とりわけ嬉しく思います」と述べています。


今後の続報

  • ホスピタリティパッケージの詳細は、F1公式サイトが「追って発表」としています
  • 交通規制・シャトルバス・駐車場の情報は、本記事執筆時点(2026年8月15日)では未発表です

セパンはKLIA(クアラルンプール国際空港)に近く、10月2〜4日前後は周辺の交通・宿泊需要の増加が見込まれます。同時期にKLIAを利用する予定がある方は、早めの移動・予約を検討しておくと安心です。


参考(2026年8月15日時点の情報):

  • Formula1.com「Tickets launched for Formula 1 Gulf Air Bahrain Grand Prix in Malaysia 2026」(2026年8月15日確認)
  • SoyaCincau「F1 Bahrain GP in Malaysia 2026: Ticket sales now open, from RM200 for Malaysians」(2026年8月13日)
  • SoyaCincau「F1 Sepang 2026: Leaked MyKad ticket prices start from RM200 for three-day access」(2026年8月12日)
  • Free Malaysia Today「Tickets on sale from RM200 for F1 race in Sepang」(2026年8月13日)
  • hype.my「Ticket Prices Starting From RM200 For Formula 1's Return To Sepang」(2026年8月13日)
  • TopNews「『価格を自由に決められない』セパン開催のF1バーレーンGP、チケット販売に混乱」(2026年8月1日)

※価格・条件は変更される可能性があります。購入前に必ず公式販売サイトで最新の条件をご確認ください。