「Touch 'n Go って外国人でも使えるの?」「日本のカード、どこで使えますか?」——マレーシアに来たばかりのころ、私もこの疑問でかなり迷いました。
現地では複数の決済手段が混在していて、場所によって使えるものがバラバラです。コンビニで日本のカードを出して断られた、という経験をする方も少なくありません。
この記事では、渡航直後から日常使いまでをカバーする3つの決済手段を在住者目線で比較し、まず何を準備すればいいかを整理します。
結論:「日本カード+Touch 'n Go eWallet」の2本立てからスタート
先に結論をお伝えします。
渡航直後から使えるベーシックな組み合わせは、日本発行のクレジットカード(Visa / Mastercard)と、Touch 'n Go eWalletのセットです。
クレカは大型モール・レストランで。Touch 'n Goは交通(LRT・MRT・モノレール)・コンビニ・駐車場で。この役割分担を覚えておくだけで、日常のたいていの場面はカバーできます。
3つの決済手段を比べてみる
① 日本発行のクレジットカード
- ●使える場所:大型モール・チェーンレストラン・ホテル・大手スーパーなど
- ●使えない場所:ホーカー(屋台)・個人経営の小店舗・公共交通機関
- ●海外事務手数料:カードによって異なるが、数%程度の手数料が上乗せされるのが一般的
- ●為替換算:レートは日々変動するため、支払い金額は目安として確認を
② Touch 'n Go eWallet(交通系ICカード感覚で使える)
- ●使える場所:LRT・MRT・モノレール・高速道路・コンビニ・スーパー・駐車場・QR対応加盟店と幅広い
- ●外国人の登録:パスポートで本人確認(eKYC)ができれば利用可能
- ●チャージ方法:コンビニ・ペトロナスなどで現金チャージ、またはデビット/クレカからオンラインで
- ●注意点:eKYCがうまくいかないケースも報告されているため、渡航前にセットアップしておくと安心
③ GrabPay(Grabを使うなら入れておいて損なし)
- ●GrabアプリのなかにあるQRコード決済機能
- ●外国の電話番号でも登録可能
- ●Grab加盟店(飲食・小売など)でQR払いができる
- ●Grabで配車・フード注文をすでに使っているなら、そのまま決済も使えて便利
Touch 'n Go eWallet の始め方(外国人でもOK)
Touch 'n Go eWalletは、マレーシア生活で出番がもっとも多いウォレットアプリです。外国人パスポートでも登録できるため、入国後なるべく早めにセットアップしておくとスムーズです。
- 1App Store / Google Playで「Touch 'n Go eWallet」を検索・インストール
- 2携帯電話番号でアカウント作成(マレーシアのSIMがあると手続きがスムーズ)
- 3パスポートを使ったeKYC(本人確認)を完了する
- 4コンビニやペトロナスの店頭、またはクレジットカードからチャージ
- 5QRコードまたはNFCで支払い
eKYCはパスポートの撮影と顔認証で完了します。スマホのカメラ環境によってはうまくいかないこともあるため、明るい場所で試してみてください。
登録の可否や手順はアプリのアップデートで変わることがあります。最新の手順はTouch 'n Goの公式サイトでご確認ください。
GrabPay はこんな場面で便利
GrabPayは、Grabアプリ内の決済機能です。配車やフードデリバリーをGrabで使っているなら、同じアプリで決済も完結できます。
特に便利なのは、Grabの配車料金をアプリ内で完結させられる点です。現金のやり取りが不要になるため、釣り銭の心配がなく使いやすいです。
ただし、Touch 'n Goほど加盟店が多くないため、サブ的な位置づけで持っておくイメージが実態に合っています。
日本カードを使うときに知っておきたいこと
日本発行のVisa・Mastercardは、モールや大手レストランで使えることがほとんどです。ただし、いくつか知っておくと安心な点があります。
- ●海外事務手数料がかかる:カードによって異なりますが、数%程度が上乗せされるのが一般的です。頻繁に使うなら、手数料が比較的低いカードを渡航前に確認しておくと節約につながります
- ●為替レートは変動する:1RM(リンギット)≈40円前後が目安ですが、レートは日々動きます。支払い金額の確認は実勢レートを参照してください
- ●屋台・小店舗では使えないことが多い:ホーカーや地元のコーヒーショップは、現金かTouch 'n Go eWallet対応が中心です
- ●ATM引き出し:クレカで現金を引き出すことも可能ですが、キャッシング手数料が発生します。デビットカード対応ATMを使うほうがコストを抑えやすい傾向があります
住むエリアによっても、日常的な決済環境はだいぶ変わります。モントキアラやバンサーなど日本人が多いエリアはカード払い対応店が多い一方、地元色の強いエリアはTouch 'n Goや現金が主流です。クアラルンプール(KL)各エリアの特徴はこちらから確認できます。
まとめ:まず2本、慣れたら3本
- ●渡航直後は「日本カード+Touch 'n Go eWallet」の2本立てでたいていの場面をカバーできる
- ●Touch 'n Goは外国人パスポートで登録可能。交通・コンビニ・駐車場で特に出番が多い
- ●GrabPayはGrabを使うなら入れておくと便利。サブ的な位置づけで
- ●日本カードの海外手数料はカードによって異なるため、渡航前に確認しておくと安心
- ●屋台や個人店は現金かTouch 'n Goが中心。少額の現金も持っておくと困らない
キャッシュレス化が進んでいるマレーシアですが、現金が必要な場面もまだあります。まずは2本を手元に揃えて、生活しながら自分に合った使い方を見つけてみてください。
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この記事はnote「クアラルンプールくらし便り」でも公開しています。
