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ニュース・プロ動向公開: 2026/7/24schedule6分で読めます

ピックルボール「世界統一連盟」へ大詰め ― GPFとUWPFが2026年7月の統合を目標、五輪への扉を開く一手

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ピックルボールが五輪を目指すうえで、長年の足かせだったのが「世界の統括団体が複数に分裂している」ことだった。国際オリンピック委員会(IOC)は、ひとつのスポーツにつき唯一の国際競技連盟(IF)が承認されていることを前提とするため、乱立状態のままでは土俵にすら上がれない。この構図が2025年から2026年にかけて大きく動いている。世界の二大勢力が「2026年半ば(7月ごろ)までの統合」を掲げて交渉を続けているのだ。日本のプレイヤーにとっても、代表選考や世界大会の枠組みの土台になる話であり、押さえておきたい。

分裂から統合へ ― これまでの流れ

まず2025年に大きな第一歩があった。国際ピックルボール連盟(IPF)と世界ピックルボール連盟(WPF)が加盟各国の特別総会での投票を経て統合に合意し、統一世界ピックルボール連盟(UWPF=Unified World Pickleball Federation)としてまとまった(Telangana Today、2025年6月/The Dink、Forbes)。共同代表にはWPFのセイモア・リフキン氏とIPFのアービンド・プラブー氏が就いた。

一方で、これとは別系統に**グローバル・ピックルボール連盟(GPF=Global Pickleball Federation)**が存在する。GPFは2023年11月に発足した比較的新しい団体で、旧IFP(国際ピックルボール連合)を離れた米国ピックルボール協会(USA Pickleball)、カナダ、オーストラリアなどが中心となって立ち上げた経緯を持つ(Forbes、2025年12月)。会長はハビエル・レガラード氏、事務総長はジェン・ラママーシー氏。

つまり2025年秋の時点で、世界は「UWPF」と「GPF」という二大勢力に整理されていた。次の課題は、この2つをひとつにまとめることだった。

2026年7月をめざす「統合委員会」

2025年11月、GPFとUWPFは**単一の国際統括団体を設立するための共同タスクフォース(統合委員会)**の立ち上げを発表した(GPF公式、2025年11月17日/The Dink)。初会合は2025年11月8日に開かれ、両陣営から代表が参加している。GPF側はジェン・ラママーシー氏、ルース・ローゼンクイスト氏、チャンドラー・カーニー氏、UWPF側はケルビン・イー氏、リカ・リオーダン氏、リフキン氏、プラブー氏らが名を連ねた。

統合の目標時期について、ラママーシー氏は「来年(2026年)半ばまでに一体化することが我々の意欲的な目標だ」と述べている(Forbes、2025年12月30日)。The Dinkをはじめ複数の報道が、この目標を「2026年7月ごろ」と伝えている。新団体はIOCの基準に適合する「民主的で開かれた組織」として設計される方針も示されている(GPF公式)。

ただし、ここは正確に受け止めておきたい。2025年11月の発表は「統合に向けた合意と委員会設置」であって、統合の完了ではない(GPF公式が明言)。法的な合意や、国ごとに競合する国内団体の整理といった実務が残っており、本稿執筆時点(2026年7月下旬)で「統合が正式に完了した」との確報は確認できていない。目標として掲げた7月という節目を迎え、最終合意に至るか、なお交渉が続くかが当面の焦点となる。

五輪への距離 ― まずは2032年ブリスベンが現実線

統合が急がれる最大の理由は、やはりオリンピックだ。IOCによる承認は「唯一の国際連盟が、一定年数にわたって存在していること」が要件になるため、まず1本化し、そこから承認プロセスを重ねる必要がある。GPFは2025年6月、IOC本部のあるスイス・ローザンヌに代表団を送り、承認プロセスに着手したとされるが、これは「何年もかかりうる道のり」と説明されている(Forbes)。

タイミングの面では、2028年ロサンゼルス五輪には間に合わない。LA28の追加競技は野球・ソフトボール、クリケット、フラッグフットボール、ラクロス、スカッシュの5競技で既に確定しているためだ。ピックルボール関係者が現実的な標的として見据えるのは2032年ブリスベン五輪とされる(Forbes、各種2026年ガイド)。それに向けては、各国選手権を整備した60〜75カ国規模の競技基盤を築くことなどが求められ、2027年のパンアメリカン競技大会(リマ)やアフリカ競技大会(カイロ)といった地域大会を経由する道筋も議論されているという(Forbes)。

日本のプレイヤーにとっての意味

一見すると海外団体の内部再編の話に見えるが、これは日本のプレイヤーにも無縁ではない。代表選考や世界大会の国際的な枠組みは、最終的にこうした世界統括団体のガバナンスの上に成り立つからだ。世界がひとつの連盟にまとまることは、将来的にオリンピックという舞台へ日本選手が挑む前提条件でもある。2026年7月という節目に統合が実現するのか、今後の続報を注視したい。


参考:

  • The Dink Pickleball「One Step Closer to Pickleball in the Olympics ― The GPF and UWPF Move to Establish a Single Global Governing Body」(2025年11月21日)
  • Forbes / Todd Boss「Pickleball Olympic Dreams Given Boost With Merger Plans Of Dueling International Federations」(2025年12月30日、https://www.forbes.com/sites/toddboss/2025/12/30/pickleball-olympic-dreams-given-boost-with-merger-plans-of-dueling-international-federations/)
  • Global Pickleball Federation 公式「GPF and UWPF Announce Joint Initiative to Establish a Single International Governing Body for Pickleball」(2025年11月17日)
  • Telangana Today「Global pickleball federations unify to form single international governing body」(2025年6月)

(情報は2026年7月24日時点。統合は目標段階であり、正式完了の確報は確認できていない)

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