企業がチームを持つ国内初のプロリーグ「PX LEAGUE」10月開幕 ― アシックス・メルカリ・TBSら6社がオーナーに、選手の一般公募が8月10日スタート
日本のピックルボールに、企業がチームオーナーとなる新しいプロリーグが生まれる。Sansan株式会社は2026年7月17日、同社が運営するトップ選手育成プロジェクト「Pickleball X」の第3期として、団体リーグ戦「PX LEAGUE」を2026年10月に開始すると発表した。オーナーとして名を連ねるのはアシックス、グローブライド、Sansan、TBSテレビ、トランスコスモス、メルカリの6社。所属選手は一般公募とドラフトで決まり、その募集は2026年8月10日から23日までの2週間だけ開く。
「企業がチームを持つ」形式としては国内初
トランスコスモスの発表によれば、PX LEAGUEは「企業チームオーナー制による国内初のプロリーグ」と位置づけられている。
母体となる「Pickleball X」は、世界で活躍できるトップ選手の育成を掲げるプロジェクトだ。第1期は2025年9月27日の「Pickleball X Championship 2025」で締めくくられ、第2期は2025年11月から2026年5月までの約半年間で実施された。今回はその第3期にあたり、育成の枠組みをリーグ戦へと発展させる形になる。
Sansanは狙いとして、選手の実戦機会を増やして勝負強さを養うことに加え、「見るスポーツ」としてのピックルボールを確立することを挙げている。
リーグの仕組み ― 6チーム、男女3名ずつ、全員出場
発表されているリーグの骨格は次のとおり。
- 開催期間: 2026年10月〜2027年4月の7カ月間
- 主会場: Sansanピックルボールコート池袋(東京都豊島区)
- チーム数: 6チーム
- 選手構成: 各チーム男性3名・女性3名の計6名
- 実施種目: 女子ダブルス/男子ダブルス/男子シングルス/女子シングルス/ミックスダブルスの5種目
- 試合形式: 男女混合の団体戦。全員が出場する「全員出場ルール」を採用
- リーグ戦終了後、上位3チームによるプレーオフで年間王者を決定
6名で5種目を戦う編成で、ルール上ベンチ要員を置かない設計になっている。
オーナー6社とチーム名
| オーナー企業 | チーム名 |
|---|---|
| 株式会社アシックス | ASICS Sevens |
| グローブライド株式会社 | GLOBERIDE TEALS |
| Sansan株式会社 | Sansan Passions |
| 株式会社TBSテレビ | TBS Lucky Cats |
| トランスコスモス株式会社 | transcosmos NEXUS |
| 株式会社メルカリ | Mercari Pickleball Club |
メルカリとトランスコスモスは、Sansanの発表と同じ2026年7月17日に、自社としてもチームオーナーとしての参画を発表している。メルカリは自社発表で「Mercari Pickleball club(メルカリピックルボールクラブ)」、トランスコスモスは「transcosmos NEXUS」としてリーグに加わるとしている。
スポーツ用品メーカー(アシックス、グローブライド)、放送局(TBSテレビ)、IT・インターネット系(Sansan、メルカリ)、BPO(トランスコスモス)と、オーナー企業の業種は分かれている。
選手は一般公募 ― 8月10日〜23日、ドラフトは9月12日
PX LEAGUEの入口は一般公募だ。
- 選手募集期間: 2026年8月10日〜8月23日
- ドラフト: 2026年9月12日
- 応募資格などの詳細は「Pickleball X」公式サイトで案内される
Sansanによれば、過去2回(第1期・第2期)の募集では延べ約300名の応募が集まったという。今回はリーグ戦という受け皿ができたうえでの3回目の公募になる。
コーチ陣
指導にあたるのは以下の2名。
- ダニエル・ムーア氏(ピックルボール元全米チャンピオン)
- 藤原里華氏(元テニス日本代表)
同じ10月、有明でも大会が動く
10月はもう一つ、主催者が「日本最大級の屋内ピックルボール大会」と位置づける大会が控える。一般財団法人ピックルボール日本連盟(PJ)は2026年7月17日、「第2回 PJL BURGER KING® CUP」を2026年10月11日(日)〜14日(水)、有明テニスの森インドアコート(24面)で開催すると発表した。
- 賞金・賞品総額: 1,000万円以上(予定)
- 参加見込み: 国内外から800名超
- カテゴリー: 一般(初級・中級・上級・上級50+)、企業(Collaboration with 三井不動産)、プロ(Collaboration with PX League)
- エントリー受付開始: 2026年7月25日午前10時
注目したいのは、プロカテゴリーが「Collaboration with PX League」と銘打たれている点だ。PJの発表によれば、PXリーグ参画チームに加えて海外トップ選手を含む特別編成チームが参戦する形式で、PJはこれを「国内トップ選手と世界レベルの選手が同じ舞台で競い合う、日本ではこれまでにない特別な試み」と説明している。10月に立ち上がる新リーグが、そのまま国内有数の規模の大会の舞台にも接続することになる。
なお第1回は2025年8月11〜14日に同じ有明テニスの森インドアコートで開かれ、実参加608名を集めた。PJの発表では、アメリカ・台湾・中国・韓国・カナダ・オーストラリアなど7か国から選手が集まったとされる。
日本のプレイヤーにとって
「見る」側から見れば、池袋の屋内コートで7カ月にわたり、企業チーム同士の団体戦が定期的に行われることになる。単発の大会とは違い、シーズンを通してチームを追える国内の舞台ができる。
「出る」側から見れば、その入口が8月10日から23日までの2週間だけ開いている。ドラフト前提の公募という形式は、実力に加えて「どのチームに指名されるか」という要素が入る点で、これまでの国内大会エントリーとは性質が異なる。
企業がオーナーとして継続的に関わるモデルが国内でどこまで機能するかは、この7カ月で見えてくる。
参考: Sansan株式会社、株式会社メルカリ、トランスコスモス株式会社、一般財団法人ピックルボール日本連盟の各公式発表(いずれも2026年7月17日)、Sansan「Pickleball X」公式サイト、ピックルボールワン。情報は2026年8月10日時点のもの。募集要項・日程・会場は変更される場合があるため、応募・エントリー前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。