MLP 2026プレーオフ開幕 ― 12チームが3週かけて頂点へ、決勝はセントラルパークの"夏だけのコート"で8月30日
20チームの長いシーズンが、3週間の勝ち抜き戦に入った
米国のプロ団体戦リーグ Major League Pickleball(MLP)の2026シーズンが、8月7日にプレーオフへ突入した。2026年のMLPは「チャレンジャー級」を廃止して20チームの単一リーグに一本化されており、5月から8月頭までのレギュラーシーズンで積み上げた勝ち点順に、上位12チームだけが第1〜第12シードとしてプレーオフに進む。
プレーオフは3週・3ラウンド構成で、開催地が毎週入れ替わる。
- 1回戦: 8月7〜9日/テキサス州キャロルトンの施設「Pickler Universe」(第5〜第12シードの8チーム)
- 準々決勝: 8月14〜16日/カリフォルニア州ニューポートビーチ「Tennis and Pickleball Club @ Newport Beach」(1回戦の勝者4チーム+上位4シード)
- 準決勝・決勝: 8月28〜30日/ニューヨーク市セントラルパーク「CityPickle at Wollman Rink」
レギュラーシーズン王者はニュージャージー・ファイブス
レギュラーシーズン最終戦は7月30日〜8月2日、フロリダ州オーランドのESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックスで行われた。最終日、レギュラーシーズン王者と第1シードを懸けてニュージャージー・ファイブス(New Jersey 5s)とセントルイス・ショック(St. Louis Shock)が直接対決し、ニュージャージーが3-1で勝利。今季4大会連続優勝で、レギュラーシーズン王者と第1シードを確定させた。
シード上位4チーム——ニュージャージー・ファイブス、セントルイス・ショック、ロサンゼルス・マッドドロップス(Los Angeles Mad Drops)、コロンバス・スライダーズ(Columbus Sliders)——は1回戦が免除され、ニューポートビーチの準々決勝から登場する。
1回戦は「対戦相手を指名できる」方式
MLPの1回戦は、第5〜第8シードが第9〜第12シードの中から自分の対戦相手を指名する方式を採る。指名は上位シードから順に行われ、第5シードが最初に相手を選ぶ。同様の「上位シードが対戦相手を指名する」方式は準々決勝でも採用される。組み合わせは次の4カードとなった。
- 第5シード ブルックリン・ピックルボールチーム vs 第10シード ソーカル・ハードエイツ
- 第6シード ダラス・フラッシュ vs 第11シード ラスベガス・ナイトオウルズ
- 第7シード パームビーチ・ロイヤルズ vs 第12シード シカゴ・スライス
- 第8シード テキサス・ランチャーズ vs 第9シード アトランタ・バウンサーズ
各カードは2勝先取の3試合制で、この2勝方式・ホーム規定はプレーオフの全ラウンド共通のルールだ。上位シードが第1・第2試合で「ホーム」扱いとなり、第3試合が必要になった場合はコイントスでホームを決める。なお、シカゴ・スライスは最終戦オーランドでカリフォルニア・ブラックベアーズをタイブレークの末に振り切り、最後の1枠に滑り込んだチームだ。
(本稿は米国現地時間8月9日時点。1回戦は最終日の日程を消化中で、準々決勝へ進む4チームはまだ確定していない。)
MLP独特の「4ゲーム+ドリームブレイカー」
MLPのチーム戦は、1試合が4ゲームで構成される。
- 女子ダブルス 1ゲーム
- 男子ダブルス 1ゲーム
- ミックスダブルス 2ゲーム
各ゲームはサイドアウト制の11点先取(2点差以上)。プレーオフでは、いずれかのチームが3ゲームを先取した時点で4ゲーム目は行われない。4ゲームを終えて2-2で並んだ場合は、シングルスのタイブレーク「ドリームブレイカー(DreamBreaker)」に入る。こちらはラリーポイント制の21点先取で、4点ごとに出場選手が交代していく。個人戦のトーナメントとは別物の、団体戦ならではの形式だ。
決勝の舞台は、冬にはスケートリンクになる場所
今季の頂点が決まるのは、セントラルパーク南東にある「CityPickle at Wollman Rink」。冬季はアイススケートリンクとして知られるこの施設を、暖かい季節のあいだ屋外ピックルボールコート14面に転換して運営しているスポットだ。住所はニューヨーク市5番街830番地で、地下鉄でアクセスできる公園内の立地にある。
日本から見るポイント
- ブルックリンには、ハワイ・マウイ島出身の**ジャッキー・カワモト(Jackie Kawamoto)**が在籍している。双子の姉妹ジェイドとともに2019年に競技を始め、大学時代のテニス経験を武器に数年でプロツアーへ定着した選手で、米メディアThe Dinkの1回戦プレビューでも、故障者を抱えるチームを支える「縁の下の力持ち」として名前が挙がっている。
- 視聴は配信サービス「PickleballTV」。チャンピオンシップコートの試合が中継され、グランドスタンドコートの試合は同アプリで配信される。
- MLP公式の大会ページによれば、最終日の8月30日(日)には米CBSでの中継枠(米東部時間12〜13時=日本時間8月31日午前1〜2時)も設けられている。
- MLPは10月30日〜11月1日、ダラスで初の国別対抗戦「ネーションズカップ」を予定している。出場8チームのうち2枠がアジアに割り当てられており、プレーオフで存在感を示した選手が、秋には代表チームの一員として戻ってくる可能性がある。
参考: Major League Pickleball公式サイト(2026年8月3日付リリース・各大会ページ・ネーションズカップ発表)、pickleball.com(2026年8月4日)、The Kitchen(2026年8月2日・5日)、The Dink Pickleball(2026年8月6日)、Regan Family Pickleball(2026年7月31日)、CityPickle公式サイト、ピックルボールワン(2025年9月24日)。情報は米国現地時間2026年8月9日(日本時間8月10日未明)時点のもので、1回戦の結果は確定前です。