まずは「自分たちの側に落ちたボールを判断し、はっきりアウトと確認できたら、すぐ伝える」でOKです。
未経験のあなたには、「誰が判断するの?」「ペアと意見が違ったら?」と戸惑う場面があるかもしれません。
この記事では、審判のいないゲームでのアウトの伝え方と、迷ったときの対応を説明します。USA Pickleball公式規則の2025年版を基準に整理しています。
そもそもセルフジャッジとは?
セルフジャッジとは、審判のいないゲームで、プレーヤー自身が判定を行うことです。ボールがコート内か外かを判断して伝えることを「ラインコール」と呼びます。
基本は、ボールが落ちた側のプレーヤーが判断します。ダブルスなら、自分とペアが自分たちの側を担当します。相手側への打球について、打った自分が「外に見えた」と感じても、その感覚だけで相手側の判定を決めるものではありません。
アウトにする基準は、着地した瞬間に、ボールとラインの間の隙間をはっきり確認できたことです。「外に落ちた気がする」だけなら、インとして扱います。見えなかった場合も、相手に有利なインの扱いが基本です。
ラインに触れたボールは原則インです。ただし、サーブがノンボレーゾーン(キッチン)のラインに触れた場合は、フォルト(反則)になります。キッチンはネット際にある、ボールを空中で打ち返す動作に制限がある区域です。
アウトはどう伝える?基本の3手順
- 着地を確認する。ボールが落ちた瞬間に、ボールとラインの間の隙間がはっきり見えたかを判断します。
- 確認できたら、すぐ「アウト」と声で伝える。相手とペアに届く、短く聞き取りやすい声を意識します。手の合図を添えてもかまいません。
- コール後はプレーを止める。着地後の正式なアウトコールで、そのラリー(ボールの打ち合い)は終わります。
アウトコールには期限があります。「相手が次にボールを打つ前」と「ボールがプレー中でなくなる前」の両方を満たす間に、速やかに伝えます。自分が返球した直後でも、この両方の条件を満たす間ならアウトをコールできます。
「返してから、相手の次のショットが決まったのでアウトと言う」という伝え方は避けましょう。際どいボールほど、判定と声かけを後回しにしないことが大切です。
初心者がつまずくポイント
見えなかったら、やり直していい?
自分にもペアにも着地点が見えなかった場合は、インとしてプレーを続けるのが基本です。判定に迷ったことだけを理由に、ラリーをやり直す扱いにはしません。
ペアが隙間をはっきり確認してアウトをコールし、自分は見えなかっただけなら、判定が食い違ったわけではありません。「見えなかった」と「インだと確認した」は分けて伝えましょう。
ペアとイン・アウトが食い違ったら?
ダブルスで、一人がアウト、もう一人がインと判断した場合は、インとして扱います。どちらの声が大きいか、どちらが経験者かで決めるものではありません。
着地後の正式なアウトコールをインに訂正したら、アウトをコールした側のフォルトとなり、そのラリーは相手側の勝ちになります。プレーが止まっていたかどうかを条件にせず、この扱いになります。
訂正するときは「今のアウトを訂正します。インでした」と短く伝えれば十分です。見間違いに気づいたら、勝敗への影響を理由にそのままにせず、判定を訂正しましょう。
相手に「見えましたか?」と聞いてもいい?
自分たちの側の判定について、相手に判断を求めることはできます。その場合、相手がはっきりインまたはアウトと判断できれば、その判定を受け入れます。都合のよい答えだけを採用する聞き方にはしません。
- まだ判定しておらず、相手も判断できない場合:インとして扱います。
- 自分たちが先に判定を伝え、その後で相手に判断を求めたものの、相手も判断できない場合:最初に伝えた判定が残ります。
ただし、見えていないボールを先にアウトとコールしてよい、という意味ではありません。最初のアウトコールにも、隙間をはっきり確認できたことが必要です。
着地前の「アウト!」も正式な判定?
ボールがまだ空中にあるときの「アウト!」「打たないで!」などは、ペアへの声かけです。正式なラインコールとは区別されます。
外に落ちそうだと思って声をかけても、実際にインならプレーは続きます。着地してアウトを確認できたときは、改めて速やかにアウトをコールしましょう。
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出典:USA Pickleball『2025 Official Rulebook』。ラインとサーブの例外は6.A、相手への確認は6.C.1・6.C.6、隙間の確認は6.C.7、コールの期限は6.C.8、ペア間の不一致は6.C.9、着地前の声かけは6.C.11、着地後のコールと訂正は6.C.12・6.C.13に基づきます。大会では、主催者が採用する年版と運用も確認してください。
まとめ
- 自分たちの側を判断し、着地時にボールとラインの隙間をはっきり確認できたときだけアウトにする。
- アウトは期限内に速やかに伝える。着地前のペアへの声かけと、着地後の正式なコールを区別する。
- 迷ったらインが基本。正式なアウトコールをインに訂正すると、そのラリーは相手側の勝ちになる。
次のゲーム前に、ペアと「着地を見て、アウトはすぐ伝える。見えなかったら見えなかったと伝える」と確認してから始めてみてください。
判定に迷ったときの確認に役立ったら、スキで教えていただけるとうれしいです。
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